技術の進歩により、ソーラーパネルがどんどん薄くなり、同じ面積から取れるエネルギーが増えてきている。パネルをシール化できる? パネルを紙に印刷できるかも?? などと、さまざまな情報が飛び交う中、マサチューセッツ工科大学でデザインの講師をつとめるSheila Kennedyさんが、太陽光発電できる布を使った、さまざまな住まい方を提案した。その名も「SOFT HOUSE」。
このSOFT HOUSEは、周りの壁と、中央の吹き抜けに太陽光発電できる布をめぐらせたもの。この布で、最大1万6000ワット、一般的な家庭で必要な電気の約半分を発電できる計算になるという。家の天井の真ん中には丸い穴を作り、そこから筒状に発電できる布を垂らし、ロフトや部屋の間仕切りや、柔らかい光を演出してくれるエコ・シャンデリアなどの役割を果たしてくれる。ひとつでいくつもの役割を楽しめて、発電もしてくれる、なんともステキな家!
この家は、ドイツなどで行われた「Open House」展で提案されたもの。この布は、太陽光から電気が起こせることはわかったものの、これを家庭内の電力にどうつなげていくかは、まだまだ技術が足らない状態。実現化にはまだまだ遠いが、未来の家は「銀色」が普通になるのかもしれない。