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水陸両用ならぬ線道両用?線路と道路の両方を走れる世界初の新型省エネ車両

JR北海道は4日、線路と道路の両方を走行できるデュアル・モード・ビークル(DMV)のデモンストレーション走行を洞爺湖畔で行い、省エネ性をアピールしたそうです。

利用客の少ないローカル線用に開発したDMVは、乗客一人あたりの燃料消費量が従来のディーゼル車両の約3分の1で済むとのこと。さらに、軽油に植物を原料とするバイオディーゼル燃料を5%混ぜて使用できるため、さらに環境への負荷を減らせるんだとか。

JR北海道は路線の電化率が全国のJRで最低の17.5%で、保有する車両のうちディーゼル車が約半数を占めると言われています。なので、ディーゼル車からDMVへの切り替えが進めば、鉄道事業によって排出しているCO2をかなり削減できそうですね。

なお、同社は7月12~27日の土・日・祝の7日間、北海道洞爺湖畔の「洞爺湖ビジターセンター」でDMVの試乗会を行うそうです。駐車場の一角に仮設した線路と駐車場を周回走行し、線路から道路への切り替えを体験できるとのこと。

また、7月5日~9月28日までの土・日・祝、7月19日~8月17日の毎日および9月22日には、北海道網走市の釧網線浜小清水駅から藻琴駅間で、試験的営業運行を行うそうです。浜小清水駅から藻琴駅までの11kmは団体臨時列車として線路走行し、藻琴駅にて線路から道路へ切り替え。浜小清水駅までの25kmを貸切バスとして道路走行するかたちです。これは浜小清水発着の募集型企画旅行商品として発売されているため、申し込んだ後に旅行代金として大人1500円、小人1000円を支払えば、誰でも乗車できます。興味があるみなさん、期間内に近くに行くことがあれば、ぜひ乗車を検討してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、上記の映像は4月に行われた試験的営業運行の模様を報じたニュースです。車輪からタイヤへ切り替わる映像はなかなか面白いので、1分15~40秒くらいのまでの25秒だけでもぜひご覧ください。