「田舎暮らしをしてみたい」。忙しい都会で生活をしていると、ふとそう思うことがある。そんな夢を実現に近づけてくれるサイトが、「会津空き家データベース」だ。
「会津空き家データベース」は、会津地方の空き家物件を検索できる情報サイト。会津地方といえば、福島県内陸部の緑豊かな地域。都心からもそれほど遠くなく、田舎への移住や二地域居住を希望する人にとってはまさに最適な地と言える。このサイトでは、大まかな地域と「温泉」「家庭菜園」といった田舎ならではの条件を入力して検索すると、一致した物件の間取りや設備の詳細、内部の写真まで詳しく見ることができる。空き家において心配な建物の状態も、「修繕必要」などと明記されている。古い一軒家の写真はそれぞれ味があり、宝探しのように見ているだけでわくわくする。
会津地方の地域では過疎化が進み、空き家が多く存在していた。そこに目をつけ、所有者と入居希望者を結ぶホットラインとして誕生したのがこのサイト。福島県会津地方振興局が2007年にオープンし、現在は30を超える物件が掲載されている。
また、地域の詳しい紹介や、「先駆者へのインタビュー」と称した田舎暮らしの先輩の体験談を見ることもでき、情報が少なく不安な田舎暮らしにおいて、これらはとても貴重な情報といえるだろう。
古くなって使われなくなった家と、それを必要とする人。物理的な隔たりを取り除いてくれるこのサイトは、田舎への憧れを現実のモノに変えてくれる。そして、住宅の有効利用、言わば「リユース」を実現する大きな役割を果たしてくれるはずだ。