最近、企業の環境への取り組みとして、営業車を環境に配慮した車に切り替える動きが目立ってきました。
1月17日にはアステラス製薬がリースしている営業車2000台をプリウスに切り替えると発表、また同日に京セラも社有車179台を順次ハイブリッドカーに切り替えると発表しました。さらに2月13日にはヤクルトが営業車約160台をプリウスに切り替えると発表しています。
このような営業車のエコカーへの切り替えは、営業車の走行距離が多いほど、燃料費やCO2の削減効果が高くなります。しかも、普通の車とエコカーの購入価格の差が少なければ少ないほど、短い期間で元が取ることができます。
プリウスに切り替えた場合の削減効果
では、実際どれくらいの燃料費やCO2を削減できるのでしょうか?自作のエクセルファイルで計算してみました。
それによると、カローラフィールダーからプリウスに切り替えた場合、ガソリン代を145円/L、年間走行距離をヤクルトと同じ1万9500km、実際の燃費をカタログ値の60%とすると、1台あたり年間14万7759円の燃料費と、2.34tのCO2を削減できることになります。もし、160台を切り替えれば、年間約2364万円と、約374tの削減です。
374tのCO2というのは、日本の一般家庭68世帯が1年間で排出する量、また、杉の木2万6714本が1年間で吸収する量と同じなので相当な量です。
1年5ヶ月で元が取れる!
しかも、カローラフィールダーとプリウスの価格の差を20万円とすると、なんと1年5ヶ月で元が取れてしまいます。そして、2年で1台あたり9万5519円、160台では1528万3040円、3年では1台あたり24万3278円、160台では3892万4480円ものコストが浮くことになります。
こんなに費用対効果が高い取り組みは滅多にありません。もし近く営業車を買い換える予定がある会社があったら、ぜひぜひ環境に配慮した車を選んでほしいですね。
カローラフィールダーからプリウスに切り替えた場合の計算結果について、もう少し詳しく見たい方は下記のPDFファイルをどうぞ。
プリウスに切り替えた場合のコストとCO2の削減量.pdf