ダイコンの起源は古代エジプト。中国を経て日本に入ってきました。日本書紀の時代にはすでに日本にあったようです。その後品種改良や栽培技術が進み、江戸時代にはもっとも品種の多い野菜になっていました。その流れを受け、戦後までは各地方でいろいろな品種が栽培されていたのですが、最近は青首系が主になっています。
青首系とはいえ、ほとんどが真っ白なダイコン。なんだか栄養なさそ〜と思っていませんか? あなどってはいけません。ダイコンの根の部分(通常食べる部分ですね)にはビタミンCがたっぷりですし、葉っぱの部分にもビタミンCとAが豊富に含まれています。また、ダイコンに含まれる辛味成分は、胃液の分泌を促し、腸の働きを整え、痰(タン)をきる効果があります。乾燥して喉が痛い、このままでは風邪をひいてしまう! と思ったら、ご飯のおかずにぜひダイコンを加えてみてください。辛味成分とビタミンが風邪を撃退してくれるはずです!
大根のステーキ
−材料(4人分)−
・ ダイコン 400g
・ にんにく 10g
・ バルサミコ酢 50ml
・ 塩 3g
・ こしょう 1g
・ オリーブオイル 30ml
−作り方−
1、ダイコンを4cmの幅で切る。
2、みじん切りしたにんにくにオリーブオイルをふり、
熱したフライパンで香りが立つまで炒める。
3、2のフライパンに大根を入れて弱火にする。
フライパンに蓋をして片面を30分程蒸し焼きにし、
ひっくり返してさらに30分蒸し焼きにする。
4、焼き色のついた3に、塩・こしょうをふり、
バルサミコ酢を入れて強火で水分を飛ばしたら出来上がり。
※時間が無い場合は、切った大根を塩を入れた熱湯で10分程度煮ると早く仕上がります!
*編集部味見録*
一緒に調理した材料や調味料の味を吸い込んだ料理の多いダイコンですが、どどどーんと主役に座った今回のメニュー。弱火でゆっくり日を入れることで、じんわりとした甘みとしゃっきりとした食感が楽しい一品に! オリーブオイルとバルサミコ酢でジューシーな味わいに仕上がっています。時間のない方には、軽く茹でてから焼き目をつけるのもおすすめです。手間のかからない料理なので、火にかけている間に他の調理もできちゃいますね!
この企画「なるほど! 今週の旬の有機野菜」はオーガニックナビ
http://www.organicnavi.com/とのコラボレーションにより、実現しています。
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生産者:つくば有機農産物生産組合
有機JAS認定機関:(特)有機農業認証協会
参考:(独)農畜産業振興機構HP
つくば有機農産物生産組合からのメッセージ
「安全でおいしいものを安定的に生産するために、有機栽培の技術の確立につとめています。カンや経験のみに頼るのではなく、肥培管理や病害虫防除の技術を誰にでもわかる形で蓄積し、有機栽培による畑を広げていきたいと考えています」
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