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飛騨高山でマクロビオティック!

おいしい水や空気とともに食す有機野菜
野菜や穀物中心の健康食として注目を集めるマクロビオティック。「正食」「穀物菜食」とも言われ、地元栽培の有機野菜が使われる。岐阜県、飛騨高山で玄米定食屋を営む「茗荷舎(みょうがや)」にお邪魔した。

水も空気もきれいな飛騨高山。そのJR高山駅からほど近い場所に、玄米定食屋がこじんまりとたたずんでいる。有機素材をふんだんに利用したマクロビオティック料理の「茗荷舎(みょうがや)」である。

かわいらしい木の扉をあけると、店主の大原さんが笑顔で迎えてくれる。木を基調とした店内は少し狭く感じるが、逆にそれが隠れ家的な落ち着きを感じさせる。

この店を始めて14年の大原さんはマクロビオティックのみならず、民俗系の音楽や占いにも詳しく、楽しい話をたくさん聞かせてくれる。独特のリズムの音楽が静かに鳴り響き、壁には地域イベントチラシなどが張られている。実はここは高山のアングラ情報が集まる場所でもあり、地元では知る人ぞ知る場所。

茗荷舎には、コーヒー豆ではなくたんぽぽを使用したたんぽぽコーヒーや、野菜のおいしさに肉がなくても充実のべジカレーなど注目メニューが多い。 けれど、マクロビオティックの道14年の大原さんの腕が発揮されるのは、なんと言ってもふんだんな野菜素材を活かした定食メニュー。さっそく日替わり定食を注文してみる。

一品一品手作りで丁寧に作られる料理を、ゆったりと待つ時間もまた大切。棚には自然食に関する本や紀行文、絵本などが所狭しと並んでいる。その他高山の観光雑誌や、地元アーティストの手作り帽子カタログや、環境にやさしい石鹸情報・・・それらを読んでいるうちにあっという間に時間が過ぎ・・・

そして、ついにやって来ました日替わり定食!この日は野菜定食で、テンペフライ、トマトサラダ、ナスシギ焼き(しょうゆと混ぜ合わせたもの)、カボチャ茶布しぼり、玄米ご飯、ササゲごま風味、ゴーヤの生姜みそ、トウモロコシ塩ゆで、モロヘイヤ梅実がらしあえ、ひじき煮物、きゅうりのお漬物…これに玄米ご飯がつく。本当に盛りだくさん。

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大きなお皿に少しずつ盛り合わされたお料理を一口一口いただくと、薄味ゆえに素材本来のおいしさが五臓六腑に染みわたっていく。中でも印象的だったのはテンペフライとトウモロコシの塩ゆで。テンペフライは白身魚に違いないと思っていたら、実は大豆を蒸してインドネシア産発酵菌を使って板状にしてごま油で揚げたもの。血液がサラサラになるらしい(大原さん談)! トウモロコシの方は塩で茹でてあるだけなのに、信じられない甘さ! 野菜はほとんどが地元の有機野菜。大原さんがある時無人販売で有機野菜を買って食べ、そのおいしさに驚嘆したのがこのお店を始めたきっかけだそう。だからこそ、野菜のおいしさと安全さは保証つき。

健康にいい素材に興味をもったなら、帰り際に有機素材由来の食料や調味料、お酒などを買って帰ることも可能。

いつどんな客が来ても大原さんは優しく迎えてくれて、アットホームな気分にさせてくれる。この日も久しぶりに高山へ来た旅の人が「最初にここに寄りました」と嬉しそうに話していた。そんなお客さんを大原さんが私に紹介してくれたりと、人と人の出会いの場にもなる。ここは単なる「レストラン」というより、「家」と言ったほうがいいかもしれない。マクロビオティックが初めての人も、ここ茗荷舎に来れば、料理の味、素材のおいしさ、お店の落ち着いた雰囲気、そして大原さんの話のおもしろさに惹き込まれ、また「帰りたくなる」だろう。

メニューデータ

朝食 
玄米ごはんor雑穀ごはん+みそ汁+野菜煮物など1,2品 550円

昼食 
日替わり定食 980円〜
鶏スープ定食or鶏雑炊定食 950円
おにぎり定食 950円
べジカレーor鶏カレー(野菜サラダ付) 1000円

飲み物 
梅醤番茶、玄米コーヒー、たんぽぽコーヒー 400円
自然酒 弁天 500円
紅茶(レモン) 400円
ジュース各種 400円
エビスビール 600円

店舗データ

玄米定食や 茗荷舎(みょうがや)
(取材日 ’06 08 16)

〒506-0026 高山市花里町5-15
TEL&FAX 0577-32-0426

月・火定休

8:00〜10:30
11:30〜15:00(17:00までは要相談)