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世界のワークキャンプから(7)

イタリア編
冬のイタリア・ミラノでスケート場運営のボランティアに携わった小澤知子さんのレポートをご紹介しよう。

ボランティア内容: 新しくオープンするスケート場の運営の手伝い、チケットの販売         
スケートブーツの受け渡し、スケートリンクの整備、やって来た子どもたちの補助。
参加者の構成: 8名 (ルーマニア1、ハンガリー1、韓国3、カナダ1、ドイツ1、日本1)
宿泊施設: 現地NGO、ATLHAの宿泊施設
期間: 2006年1月17日〜2月1日

ワークキャンプが行われたのはミラノ。中心街からトラムと呼ばれる路面電車に揺られること30分、ボランティア活動が行われるスケート場に到着する。
今回のボランティアの内容は、公共のスケート場をオープンし、各国から集まったボランティアメンバーと運営をするというものだった。初めてのオープンのため戸惑ったこともあったが、経験を重ね、徐々に仕事のやり方を向上させていった。

宿泊施設は森林公園に囲まれた所にあり、休日の朝には運動に来る人でにぎやかだった。この施設は受け入れ団体であるATLHAのもので、快適に過ごすことができた。宿泊地はイタリアなので、食事もパスタの毎日!トマトパスタはワークキャンプ中に何度も食べることに。ミラノへもワークキャンプの仲間と行って、市街を程周ることができた。

私にとって、このワークキャンプは全てにおいて特別だった。卒業を間近に控える私には学生生活最後のワークキャンプだったから。そして英語のできない私にとってイタリアのワークキャンプに参加することは大きな挑戦であった。
きっとアジア人は一人だろう…と考えていた。が、メンバーと会ったとき、私は驚いた。韓国人が3人もいたからだ。ちょっとほっとした。でも、この”ほっ” は一瞬で消えてしまった。なぜなら、彼女達の英語力はネイティブ並!!3人とも帰国子女だった。と同時に、とても不安になった私。でも、開き直った。こうなったらキャラで勝負するしかない!!そう考えたらとても楽になった。

英語に自身がないため後ろに下がり気味になってしまう私自身に鞭打って、なるべく前へ、そして英語から逃げないで、みんなといる時間を大切にした。わからない単語は迷わずに聞き返し、電子辞書でスペルをうってもらう。メンバーはみんな嫌な顔ひとつせずにスペルをうち、発音まで教えてくれた。その優しさがとても支えになった。みんなに感謝!いつも何かあると、すぐ “TOMOKO” “TOMOKO” と私の名前を呼び、分かったか確認してくれた。

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ボランティアワーク中は、子どもたちと全てイタリア語で話した。お客さんに渡してあげるスケートブーツのサイズは25〜48までで、イタリア語での数え方を覚えるのが大変だった。私たちは毎日少しずつボキャブラリーを増やすため、壁に貼って覚えるようにした。みんなで調べて学んでいくのはとても楽しかった。

いつもニコニコ笑っている私に、メンバーが疑問に思って質問してきた。「何がそんなに楽しいんだ?」これは日本の習慣!ニコニコしていると気分がいい。それからメンバーはワークに疲れると「ニコニコ」といって私にSmile をくれた。ニコニコWork camp!!

ワークキャンプが終わるころ、私はみんなに感謝されていた。知らないうちにみんなのムードメーカーになっていたり、いつもみんなのことを気にかけていたり、何よりもいつもニコニコパワフルに働き、行動していたり・・・。最後にみんなからキャラ大賞をもらうことができた。

ワークキャンプが終わるころ、私はみんなに感謝されていた。知らないうちにみんなのムードメーカーになっていたり、いつもみんなのことを気にかけていたり、何よりもいつもニコニコパワフルに働き、行動していたり・・・。最後にみんなからキャラ大賞をもらうことができた。

一番うれしかったのは、「子どももメンバーも、スケート場のおじさんも、みんなみんなTOMOKO が大好きだよ。TOMOKO がこのワークキャンプに参加してくれて本当に良かった。私達はみんなTOMOKO に出会えてラッキーだった。」と言ってもらえたこと。“頑張らなくちゃ”の気持ちはいつの間にか消え、自然に肩の力が抜けてワークキャンプを楽しめている自分がいた。いいワークキャンプだったな!