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ハワイ島で流れる「カラーニ」の時間(2)

カラーニの運営責任者、ポール・スカッソーニインタビュー
ハワイ諸島の右に位置する最大の島、ハワイ島。火山や生き生きとした自然のエネルギーにあふれるこの島に、リトリートセンター(=静養所)『カラー二 オーシャンサイド・リトリート』がある。豊かな自然に包まれた伸びやかな空間。ここで管理官をしているポール・スカッソーニ氏に話を聞いた。

──初めにお名前とどこからいらしたかをお聞かせください。

ポール ポール・スカッソーニ。ここで働き始めたのは、この1月からですから新人です。オーナーのリチャード・クーブの下で責任者を務めています。ここに来る前は、ワシントンDCの州政府で12年間働いていました。

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ポール・スカッソーニさん

――どんな方達がこのカラーニに来ますか?

ポール いろんな方たちが来ます。自己啓発したい方、心を開きたい方。ここではスピリチュアルなワークショップをいろいろとやっていますから。そして、ここの空気・太陽・のんびりした時間を楽しみたい方もいらっしゃいます。いいビーチやクラブもありますからね。ほとんどが米国本土からですが、欧州や日本、オーストラリアからも来てくださいます。

――いま世界中で、持続可能な暮らしを実践する「エコビレッジ」のトレンドがあります。このカラーニでは、そういった方向の取り組みをしていますか? たとえば、自然エネルギーを利用するとか……。

ポール 太陽光パネルは多少ですが利用しています。太陽熱温水器も利用しています。今後はさらに導入しようと計画しているところです。

――食材はいかがですか? ここで栽培しているのですか?

ポール いえ、じつはパパイアとかバナナなど、フルーツは栽培しているのですが……。それ以外はこの地域の有機農家から購入しています。以前、栽培していた時期もありましたが、品質や収穫量が充分でなく、いまは外部に頼っています。しかし、今後展開していくコミュニティ「カラーニ・カイ」では、積極的に始めていく予定です。

――水についてうかがいます。ここで使用する水はどう調達していますか?

ポール このハワイでは雨水利用がとても一般的です。でも、郡の法令でお客様に出す水は規制をクリアしたものでないといけません。プールなどには湧き水を利用していますが。

――この西側の大型開発、「カラーニ・カイ」についておしえてください。

ポール 「カラーニ・カイ」はコーポラティブな開発です。分譲ではありません。地域全体を植物園と考え、可能な限り自然をを守りながら、持続可能なコミュ二ティを作るというものです。おおかたの森林は残し、農園と住居、各種施設を混在させる計画です。10棟以上のロッジを建設し、個人所有であったり、長期滞在者用のゲストハウスにします。物質の循環も可能な限り実現させたいです。そういった計画全体のために現在、多方面からの投資を募集しているところです。

カラーニ・カイのためにセンター部分が約11万坪買い増された

――いま米国はたくさんの問題を抱えています。イラク戦争や反テロリズムの動き、貧富の差……。

ポール そうですね。ここは、人々がリフレッシュし、癒すために訪れる場所です。そんな場所がこれからも絶対必要なのです。みなさんが自分自身をまた充電するためにね。現代生活はストレスが多く、疲弊しますからね。
     
――多くの来訪者は、ここでリラックスして、本土のハードな生活に戻っていく。で、あなた自身はいかがですか? ここでずっとリラックスした生活を営んでいますか?

ポール リラックス? いえいえ、ここでの仕事は結構ハードなんですよ。ここはヒーリング・コミュニティです。ヒーリングって、簡単な仕事じゃないんです、ほんとは。みなさんがヒーリングを受け、家に帰ったあと、素晴らしい人生に出会えるように頑張っているんですから。それが、われわれのミッションなのです。

――ありがとうございます。

ポール ごゆっくり過ごしてください!

申し込みはカラー二のホームページで
http://www.kalani.com/”

次回は滞在していた日本人旅行者へのインタビューを紹介する。