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極度の貧困により命を落とす子ども、1日3万人
1日1ドル以下の生活をする人、12億人
小学校に通えない子ども、1億人以上
読み書きのできない大人、8億6000万人
これまでエイズによる死者、2000万人
ーーーーーーーーこれが私たちの世界の姿ーーーーーーーーーー
「この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です」
とうったえ、世界から貧困をなくそうと呼びかけたホワイトバンド。2005年夏に始まったムーブメントは、世界で2億人がその白いシンボルを身に着けたという。日本では450万人が賛成の意思を示し、イギリスの600万に次ぐ人数となった。
思いを決意へ
15日午後7時(日本時間)から16日午後7時までの24時間、全世界をつないで貧困撲滅のためのキャンペーンが行われた。
タイトルは ”STAND UP”
貧困撲滅とミレニアム開発目標(MDGs)の達成のために立ち上がり、その参加者数でギネス公式世界記録を作って貧困撲滅のメッセージを世界中に広めようというもの。MDGsとは、189カ国の世界中のリーダーが2000年に採択した貧困削減のための8つの目標で、2015年までに貧困を半減することなどを目指している。
このキャンペーンのユニークなところは自分達で企画して集まり、その人数を報告する形でも参加できること。新潟地球の輪、ピースボート、関西学院大学などが自主企画し、参加している。日本で開催されたイベント、および個人での参加人数は合計2711人となり、「ほっとけない世界のまずしさ」の主催する日比谷でのイベント会場では、約250人が”STAND UP”に参加した。
“STAND UP”に先駆け会場では、クイズ、R-TASTeによるよさこいダンスパフォーマンス、「ほっとけない世界のまずしさ」の林達雄代表、と国連開発計画UNDP広報・市民社会担当官の三上 知佐さん、元青年海外協力隊員で滞在中、現地語でヒットソングを生み出した山田 耕平さん、「よさこいダンスグループ「R-TASTEe」の清野 和彦さんが、実際に見た世界の様子、国連ミレニアムキャンペーンについて、貧困をなくすことの重要性を訴えた。
そして、”STAND UP”にむけてそれぞれの決意が語られ、19時、このキャンペーンの仕掛け人でもある「国連ミレニアムキャンペーン」ディレクターのサリル・シェティ氏が、滞在先のインドから電話で生出演。宣誓文を読み上げた後、“STAND UP”が行われた。日比谷シティーホールに集まった参加者は白い布を掲げて立ち上がり、会場がひとつになった。
また87カ国で11,646のイベントが行われ、23,542,614人がSTAND UPしたと報告されている。そして同日、ギネス世界記録の「24時間以内で貧困撲滅のために世界各地で同時に立ち上がった最多人数」というカテゴリーで登録されたことが、ニューヨークの国連本部で発表された。
この日は冷たい風が吹く秋らしい日和。参加したNGOなどの団体は、時折吹く強い風にフライヤーを飛ばされながら、訪れた人にそれぞれの取り組みを紹介していた。アジアにある難民の村でボランティア活動に参加しているという女性は、現地の生活のことを説明しながら顔を輝かせていた。そこで生きている人たちの姿が、自分自身の生活や進路、目指していきたいことを教えてくれ、もう一度学び直す決意を与えてくれたそうだ。彼女は今大学進学を目指している。
生きていることはどこでも、いつの時代でも、きっと変わらないだろう。
家族のぬくもり、あたたかな食事、それらを味わう時間、安心して過ごせる場所……
人が本当に必要としているのは、そんな当たり前な日常なのだと思う。
それが突然なくなったら……。今日本で生活している私には想像ができない。
しかし、そんな出来事が繰り返し行われているのが、私たちの世界。
“STAND UP”
いつも忘れないでいたい。立ち上がった後、歩を進めるのは自分であることを。
日比谷会場参加団体
アフリカ日本協議会http://www.ajf.gr.jp/ja/index.html
草の根援助運動http://www.p2aid.com/
グローバルビレッジhttp://www.globalvillage.or.jp/
CITYNEThttp://www.citynet-ap.org/#
JLMN日本カトリック信徒宣教会http://jlmm.net
ハンガー・フリー・ワールドhttp://www.hungerfree.net/
ピースボートhttp://www.peaceboat.org/index_j.html
STAND UP については
MILLENNIUM CAMPAIGN
http://www.millenniumcampaign.org/site/pp.asp?c=grKVL2NLE&b=138312
日本での詳細は
ほっとけない世界のまずしさ
http://www.hottokenai.jp/index.html