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アイルランドはゴミだらけ!?

アイルランドの魅力はなんと言っても豊かな自然です。私が滞在しているゴールウェイは観光スポットへのアクセスがいいため、毎週末いろいろなところへ遊びに行っています。旅行用のパンフレットで見たとおり、広大の緑の芝生と積み上げられた石の壁が広がる憧れのアイルランドらしい景色を見ることができたし、改めて美しい国だなあ、と感じました。

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アイルランドには豊かな自然が残っている

なのに! どこに行っても気になったのは“ゴミ”でした。遠目から見る景色はとてもきれいなのですが、自転車に乗ったり、歩いていると、道や芝生に投げ捨てられたゴミが目につきます。また、川や海も、お世辞にもきれいとは言えず、市街から遠く離れた山に流れる小川の水が洗剤で泡立っていたのにはかなり驚きました。美しい自然が自慢のアイルランドも、環境汚染はかなり進んでいるようです。町中はさらにひどいことになっています。道にはゴミが平気で捨てられ、犬の糞も放置したままです。土曜日の朝は最悪で、金曜日の夜にお酒を飲んだ人たちがほったらかしにしたビール瓶やグラス、スナックの袋が散乱しています。

しかし、そんな中、最近ゴミの分別がじわじわと厳しくなってきているようです。私のステイしていた家の周りでは、「燃えるゴミ」「リサイクルできる紙」「残飯」「プラスチック類」「ビン3種(透明、茶、緑)」に分別されていました。けれども、問題なのは分別方法がエリアごとに違うこと。こちらのエリアでは細かく分別しているのに、一本道を隔てた向こう側のエリアではまったく分別していなかったり、アパートごとに分別の方法が違っていたり……。日本でも地域ごとに分別方法は違いますが、アイルランドではどこで区切られているのかも分からないほど複雑に分かれています。だから、「あっちは分別しなくてもいいのに、こっちは分別しなくちゃいけないなんて気に食わない!」ということもよくあるようです。

思うに、アイルランド人の環境への関心はまだまだ低いです。ホームステイ先のホストマザーに「環境に興味がありますか?」と訊いたら、「なにそれ?」と言われたり、ほかのアイルランド人に「アイルランドで環境問題は重要か」と尋ねても、「重要な問題だが最も重要な問題ではない」というこたえが返ってくるだけでした。

きっとアイルランドの環境対策は今は過渡期にあって、これからもっと重要性が叫ばれるようになっていくのだと思います。ファーストフード店に置かれているペーパーナフキンに“100%recycle”という表記がされていたり、ポテトチップスの袋に“Keep Ireland Clean”というメッセージが書かれているのを見ても、そんな気がします。

この国には、まだたくさんの美しい部分が残っています。それらが失われてしまう前に、早く効果的な対策がなされればいいのに、と願わずにはいられません。