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弁当屋さんの廃油が燃料に

持ち帰り弁当販売の「ほっかほっか亭」などを運営するプレナスは、揚げ物などから出る廃油を精製し、配送用のクルマに使っていく計画を9月5日に発表した。廃食用油の回収から燃料として使用するまで自社専用の施設で完結したシステムは、日本初だ。

「ほっかほっか亭」「やよい軒」の各店舗から出る廃食用油を回収し、自社専用施設「プレナス エコステーション」で精製。これによりできたバイオディーゼル燃料(BDF)を、商品を各店舗に配送するクルマの燃料として再利用する。平成19年1月より九州・山口地区で本格導入する予定。その後は3年をかけて東日本地区へも拡大し、導入していく。

現在店舗からは、合計して年間約370万リットルの廃食用油が排出されている。もし、すべてを回収し精製すると、年間約330万リットルのバイオディーゼル燃料が製造できる。この量は現在日本で製造されているバイオディーゼル燃料の全体量に相当する。

地上の植物を原料とした油を使うことにより、地球環境に対して2つの効果があると見られている。まず、限られた資源である原油を使わずに済む、ということ。もうひとつは、地下の資源を掘り出す必要がないため、地上のCO2を増やさない、ということ。

現在の時点では、福岡・長崎・佐賀地区の376店舗から廃食用油を回収・精製し、福岡地区の店舗へ商品を運ぶ車両や廃食用油回収車、全10台の燃料として使用することに成功している。

株式会社プレナス
http://www.plenus.co.jp/index.php