Shaneさんは日本食のオーガニックマニアで、玄米から始まった日本食歴は20年。今は週4日ほどのペースで日本食を食べているそうです。体に良いものを求めるうちに自然と日本食にたどり着いたのだとか。Shaneさんの彼女は晴子さんという日本人で、二人の出会いは、アイルランドで大病を患った晴子さんを、オーガニック食で癒してあげたことがきっかけなのだそうです。
- Shaneさんと晴子さん
食事のメニューはたいてい味噌汁、玄米、漬物、豆腐で、自ら漬物を漬けたり、豆腐を作るほどの徹底ぶり! アイルランドのゴールウェイでは日本食の材料はしょうゆと酢ぐらいしか手に入らないので、首都ダブリンまで買い出しに行きます。なぜそこまでして日本食を食べるのでしょうか? 「漬物や味噌のような発酵食品は腸に良く、体の中をアルカリ性に保つし、魚や豆腐は良質のたんぱく質、のりやわかめはミネラルが豊富です。日本食にはそういったものがしっかりと含まれているでしょう」とShaneさん。このようなすばらしい食生活を知らぬ間に実践している私たち日本人は、本当にすごいのかもしれません。
「ファストフードや体に明らかに悪いものをできるだけ食べないようにしてきたら、添加物や着色料が入ったものは匂いや味でわかるようになりました。私の母はジャンクフードが大好きなのですが、母親のご飯を食べると、嬉しいけど、体がSOS信号を出します」とShaneさんは笑っていました。
Shaneさんはうわべの健康だけを追い求めてはいけないとも言っていました。「食品会社が『マーガリンはバターよりもカロリーが低いからヘルシー!』と宣伝しているからと言って、簡単に踊らされてはいけません。カロリーは低いけれども、それよりももっと重大な問題があるかもしれないのです。そういったことを考えないで、どんどん体に取り入れて、10年後、もし病気を引き起こして死んでしまっても、だれも責任をとってはくれません」。たしかに、カロリーカットとはいえ、着色料や保存料はごっそり入っていますし、その原料がどんなものかも知らないで、健康にいいと言えるわけがありません。だからこそ、広告や他人の評価に惑わされない価値観を持つことが大切なのです。
Shaneさんへのインタビューを通じて、日本食の良さ、食品の誇大広告の裏にある危険について学びました。私にとっては勉強になることばかりでしたが、みなさんはどうでしたか?