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“ローカルフードのAmazon”がアメリカで大人気!生産者から消費者へ、新鮮な食べ物を届ける新しいカタチ「Good Eggs」

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2014 Good Eggs, Inc.

近ごろ、ファーマーズマーケットや地産地消など、ローカルフードに関する言葉を耳にする機会も増えてきたように思います。けれど都市に住んでいると、ローカルフードとは無縁…なんて感じる人も多いかもしれません。

生産者と消費者をつなげることは、実は世界共通の課題です。今回はそれを解決するためにアメリカで始まった、”ローカルフードのAmazon”と呼ばれているECサイト「Good Eggs」をご紹介します。

2011年にサンフランシスコで始まった「Good Eggs」は、今やニューヨークのブルックリン、ニューオリンズ、ロサンゼルスなどの全米各都市に展開。キャベツやかぼちゃ、にんじんなど「おいしい野菜が食べたいな」と思ったら、サイトからすぐに注文できます。
 
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Good Eggsサイト上のマーケット 2014 Good Eggs, Inc.

こちらのマーケットを眺めていると、採れたての野菜や、焼きたてのパン、つくりたてのチーズなどなど、買う予定じゃなかったものにまで、ついつい手が伸びてしまいそう。すべての食材の生産者の顔や情報を知ることができるので、地元の農家さんをもっと知るきっかけにもなりそうです。

サイトを訪れているだけで”農家に立ち寄り、直接買っているような感覚”になる。この体験こそ、Good Eggsの人気の秘密なのかもしれません。

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2014 Good Eggs, Inc. 

注文を受けると、早ければその日のうちに収穫、加工され、2~3日で手元に届きます。家の近くにある配達所までは送料は無料!もちろん料金を支払えば、玄関まで届けてもらうこともできます。

このサービスを使うことで、生産者は消費者のニーズをあらかじめ把握でき、余計な廃棄物を出さずにすみます。さらに流通に出すほど大量生産をしていない小規模の農家さんにとっては新たな販路獲得につながっているようです。
 
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ジョシュ・モーゲンソー氏 2014 Good Eggs, Inc.

わたしたちは、ファーマーズマーケットと競い合うつもりはありません。これは新しい農業の形です。

私たちは、よりよい食べ物がよりよい世界につながると信じています。その土地や動物、人々によってつくられたローカルフードを消費する人が増えることで、強い地域や賢い消費、環境保護、農業文化の継承につながっていくからです。

と、ニューヨーク支部長のジョシュ・モーゲンソー氏は言います。

注文を受けてから、農家の人によって収穫、袋詰めされ、直接手元に届く。人の営みを感じることで、食べる人とつくる人の距離がグッと縮まります。Good Eggsの使命は、ローカルな食文化をより広く育て、持続させていくことなのです。

都会にいながらローカルフードを食し、生産者に想いを寄せる。日本にも同じようなサービスがあるといいですね。

(Text: 伊藤一馬)

[via TreeHugger]