宮崎県の最南端・串間市幸島前で開催している「green drinks happy island」は、2012年3月末からほぼ毎月、さまざまなテーマを設けて行なっています。
第一回目にgreenz.jp発行人の鈴木菜央さんにゲストスピーカーとしてお越しいただき、green drinksとは?という内容でお話しいただいたのが、参加者の中で広がり、毎月しっかり根ざして開催できている理由かなと思っています。
4月26日に開催したgreen drinksでは、アボカド料理を食べながら、アボカドについて語り、国産アボカドに挑戦する勝手に農業委員会、をテーマに開催。そんなアボカドグリーンドリンクスを南国からお届けします。
僕らが暮らす土地でも、ひっそりとアボカドは育ち実をつけていた
まず、今回のきっかけは僕らが暮らす宮崎県串間市では、アボカドが路地で育つという衝撃の事実をほとんどの人は知らなかったんです。もちろん僕自身も。
ある日、僕らの仲間から、アボカドは串間で育ち、しかも実もなるということを聞き、アボカドが日本でできることを知らない僕らは「それはすごい!」ということで、早速行動。
アボカドの可能性やアボカドについて詳しく知る場を設けようじゃないか、という企画を3ヶ月ほど温め、GW直前の4月26日に僕らが運営するHappy Island Drive-inでのgreen drinksで開催しました。
まずは、アボカド料理を食べながら、ゆるく乾杯。
お酒はBYOで、ちょうど福岡から大量の日本酒と甘酒が届いたので十分すぎるほどの飲み物が。アボカド料理は、アボカドのスープやケーキ、麻婆アボカドにディップやベイクドアボカドまで、様々なメニューが並びました。
そして今回は朝日新聞の記者であるごえちゃんにもお越しいただき、取材をしていただきながら、アボカドについて簡単なプレゼンが始まります。
今回のアボカドグリーンドリンクスの首謀者である、市役所の職員で僕らの仲間・葵くんによるアボカド・プレゼン。
アボカド:クスノキ科ワニナシ属の常緑高木である。名前の語源はナワトル語で睾丸を意味する単語「アワカトル」(ahuacatlまたはauacatl)で、アボカドの実の形状に由来している。
日本での栽培成功事例は和歌山、愛媛、沖縄。松山市などは、市をあげて日本一のアボカド産地作りに取り組んでいるそう。橋爪農園さんという農家さんはアボカドの生産で全国的に有名。アボカドの栽培は、みかん農園などが廃園となり休耕地となった場所などが最適。
などなど。ほー!宮崎県も、みかんの栽培が気候と合わなくなり休耕地となるケースが非常に多くなっているのでぴったりです。
今回のアボカドの話題を聞きつけ、おー!これは!まさに!ということで、宮崎市内からわざわざ2時間かけて遊びに来てくれたのは、宮崎を代表するオーガニックな農業生産法人アグリアートの松本一家。彼らもちょうど宮崎でアボカドの生産に取り組み始めようとしていたところだったそう。
朝日新聞のごえちゃんからも、串間市以外でも宮崎でアボカドが実をつけたケースの紹介があり、勝手に農業委員会と謳うだけのことはある、なかなか中身のあるナイスなタイミングのグリーンドリンクスでした。
アボカドって本当に美味しいし、僕らの食卓に結構根付いてる。
アボカドは日本の中の消費量の9割近くを輸入に頼ってる現実から考えると、そんなステキなアボカドが日本でもできるなんて、農業としても間違いなく成長できる分野なのでは?と期待をこめて勝手に推進しようと盛り上がりました。国産アボカドは一個300円ほどの値段がつくそうです。
今回のアボカドグリーンドリンクスがきっかけで、宮崎でもアボカドが広まるといいなと切に思います。ということで、勝手に農業委員会、アボカドグリーンドリンクス大成功!
お土産には、料理で使ったアボカドの種の栽培キット。
さてさて、勝手に農業委員会の委員たちの実力はいかほどに!?
国産アボカドの未来は勝手に農業委員会の皆さんに手に!
(Text:久志尚太郎)
中学を卒業後単身渡米。16歳でアメリカの高校を卒業し大学に進学するも 911テロを経験し時代の節目を感じ ドロップアウト、一度目の起業後、日本へ帰国。その後独学で ITを学び、外資系証券会社や米軍基地などの ITプロジェクトに携わり、19歳でデル株式会社法人営業部に入社。入社後は法人営業部のトップセールスマンとして、新人研修や社内研修、新規事業の立ち上げに参画。25歳で同社の最年少ビジネスマネージャーに就任。 26 歳で同社退職後、NPO法人Rainbow Treeを宮崎県串間市で起業。人口1000人、高齢化率50%の土地でソーシャルビジネス展開。次世代の暮らしの在り方デザイン・実践中
http://skushi.net/
http://rainbowtree.info/