私たちの世界は私たちが想像している以上に情報で溢れています。以前、greenz.jpでご紹介したグラフィックによって情報をより見易くするコンテンツ「ツタグラ」のインフォグラフィックように、Googleが世界の携帯兵器・弾薬の輸出入を可視化することができるアプリケーションを公開しました。
アプリケーションを開くと世界各国から青い線と赤い線がまた別の国へと伸びているのがわかります。地球全体を覆うこの青と赤の線は、それぞれ携帯兵器の輸出、輸入を表しています。1992-2010年の間の100万以上のデータベースから、各国の輸出入のデータを見ることができます。
携帯兵器・弾薬と言っても軍事目的で輸出入されているものばかりではありません。例えば日本で輸出されているものは軍事目的ではなく、猟銃や競技用の銃として使用される非軍事目的のもののようです。
各国が何を輸出入しているのか、それらは左側に表示される棒グラフを見ることで分かります。また右下のボタンを押すことで1992-2010年までの輸出入の変化を折れ線グラフで見ることができます。
私たちはGoogleのつくったこのアプリケーションを通し、現在世界では携帯兵器の輸出入によって約8.5億ドル(日本円で約680億円)が動き、産業として機能しているという事実を知ることができます。
その上で何より大切なのは、可視化されたグラフィックやデータをそのまま鵜呑みにすることではなく、その数字がどこから来たものであるのか、その中身は何であるのかを、もう一段回掘り下げて考え直すことなのかもしれません。あなたはこのグラフィックを見て、どんなことを感じましたか?
(Text:Kazuki Ishikawa)
[via mashable]
このプロジェクトと、携帯兵器についての説明
インフォグラフィックから伝わる未来ツタグラとは