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難しいけれど大切な情報を、デザインの力でわかりやすく伝えるメディア「ツタグラ」

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日本の人口は2005年におよそ1億2770万人を記録して以降、毎年減少しています。このままのペースだと50年後の2055年には8900万人となり、そのうちの4割近くが高齢者になると予想されています。こう言われて、どのようなイメージが浮かびますか?

統計的な数字や、国の持っているデータは大切な情報の塊です。きちんと知り、未来を予測するために役立てられれば、多くの人にとって役に立ちます。ですが、数字や文字だけだと難し過ぎてなかなか多くの人の目に触れない。そんなジレンマを解消する、有益な情報をデザインの力で伝わりやすくする取り組み「ツタグラ」をご紹介します。

国のデータをもっと伝えたい

株式会社ロフトワーク代表の林千晶さん
株式会社ロフトワーク代表の林千晶さん

「ツタグラ」とは、”伝わるINFOGRAPHICS”から来ているネーミングです。そう教えて下さったのはツタグラを企画・運営している株式会社ロフトワーク代表の林千晶さん。伝わるグラフィックス=インフォグラフィックスとはどういうもので、難しい情報はどのようにツタグラ化されているのでしょうか?

インフォグラフィックスとは、インフォメーション(情報)+グラフィック(視覚表現)という言葉で、情報を整理整頓して見やすく一目でわかるようにしたものです。地下鉄の乗り換え案内マップや、道路標識、地図などもインフォグラフィックスですね。

インフォグラフィックス自体は日常生活の中でもとても多く使われていて、例えば売り上げを比較する棒グラフなどもそうですし、天気予報のマークの並ぶ日本地図などもそうです。短時間で情報を理解できる一目でわかる便利さは、きっと誰もが体験しています。

ツタグラでは国のデータや未来のビジョンを持つ専門家によるカンファレンスを行い、伝える力をもったデザイナーの方々にインフォグラフィックスにして投稿して頂いています。

そして、集まったアイデアをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを明示して広く公開したり、優れたアイデアを表彰する事でみんなの役に立つ情報を一目でわかるように伝え広めていく活動をしています。

作りたい未来を、どう作ればいいのか

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ツタグラ賞受賞作品「日本の人口推移<1959〜2050>」制作者:Takashi Tokuma

冒頭でも上げたような国家統計などのデータや未来予測は、よく新聞などで目にしてもいまいち実感がわきませんよね?人口減少、少子高齢化、産業の収縮など、ネガティブな問題が多い事も考える意欲を削いでしまっているのかもしれません。

データとビジョンというものは、過去や現在を知り、未来を作る為のものです。データとビジョンだけを見ればネガティブに見えてしまう情報も、今ある状況から悲観的な未来を予測するだけではなく、10年後にどうしたいのか?その未来を作るために、今できる事を考えるヒントになるはずです。

ツタグラでは“縮小する日本”や“エコジレンマ”などの社会的なテーマを扱ってきましたが、情報による脅迫ではなく考えるための原動力を目指しています。

きっかけはメディア社会での情報の流通と混乱

ツタグラの仕組み

難しいけれど大切な情報を、デザインの力で伝えるというツタグラ。この取組みをすることになるきっかけとは、情報化社会での過剰なまでの情報の氾濫や混乱を目の当たりにした事だったそうです。

大きなきっかけは震災直後の情報の混乱です。緊急度の高い情報は確証がなくても、数字や言葉だけが流通してしまいます。間違ったまま情報が拡散してしまう事もたくさんありました。

そんな中で、本当は大切な未来を考えるきっかけになる情報が、緊急度が低いことで埋もれていってしまっている。今までも、一見難しく見える事で多くの人の目に触れる機会を失っていたものがますます触れづらくなってしまいました。

しかし、情報があふれる中で、ひとりひとりの大切な未来だからこそ、今何ができるのかを考えるチャンスだと思うのです。正確なデータや確かなビジョンを持つ専門家の信頼できる情報を、きちんと流通させたいんです。

ツタグラでは定期的に新しいテーマの募集や、アイデアが彰された製作者さんへのインタビューなども掲載されていくそうです。一見すると難しい統計的な数字や将来予測は、ついつい興味を持てずに触れる機会を失いがちです。未来を考える素晴らしい情報、わかりやすいインフォグラフィックスを触れるきっかけにしてみませんか?