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全世界で5万人以上が目撃!多くの共感を呼んだ「TEDxTokyo 2011」から7つの映像を紹介

Photo by whsaito (CC-BY-NC-ND)

Photo by whsaito (CC-BY-NC-ND)

2011/5/21(土)、お台場・科学未来館で、TEDxTokyo 2011が開催されました。300席のメインホールを埋め尽くす来場者に加え、当日のライブストリーミングの視聴者は、全世界で5万人以上。また、全ての講演映像は、翌日には日英両言語でYouTubeに公開されています。

国境を超えて関心を集めたこのイベントで、数多くのテクノロジーやアイデアが紹介されました。4つのセッションから、一部をご紹介します。

〈セッション1:HUMAN EXISTENCE〉

ガー・レイノルズ氏は、「竹に学ぶ」というテーマで、自然から学ぶべき9つの事柄を紹介しました。内容ももちろん興味深いですが、プレゼンテーションの技術にも要注目。アニメーションの使い方・引用の使い方・ジョークの混ぜ方など、「プレゼンテーションZEN」の世界を体感できるプレゼンテーションです。(日本語版)

〈セッション2:SOLUTIONS〉

◆MITの石井裕教授は、3.11震災後に生み出された、情報編集テクノロジーやメディアと、宮沢賢治の手書き原稿に見る「身体痕跡」とを比較しながら、世界のResilience(レジリエンス=たくさんの復元力)を高める方法について話します。非常に勢いのあるスピーチです。(日本語版)

伊藤昭典氏は、スピーチの冒頭で「発泡スチロールを溶かす魔法の液体」を実演し、会場を沸かせました。彼の会社で開発した「油化装置」=廃プラスチックを溶かして石油に戻す技術を紹介。ごみ問題とエネルギー問題を同時に解決するテクノロジーです。

〈セッション3:LIFE OF PURPOSE〉

Black氏が披露した、ヨーヨーのパフォーマンスは、まさに神業的!パフォーマンスだけではなく、18歳でヨーヨーの世界チャンピオンになってから、一度は普通のサラリーマンを経て、再びプロパフォーマーになるまでのストーリーを短いスピーチで語ってくれました。(日本語版)

水口哲也氏は、コントローラーを使わずに身体で操作する技術「Kinect」を使ったシューティングゲームを実演。”Games can change negative to positive”(ゲームにはネガティブをポジティブに変える力がある)というメッセージで、最新のテクノロジーを利用したゲームの未来を紹介しました。(日本語版)

〈セッション4:FORWARD THINKING〉

森有一博士は、「砂漠でトマトが育つ」農業テクノロジーを紹介。ナノテクを利用したフィルムを利用して、不毛な砂漠を肥沃な農地に変えられると言います。土壌が大きなダメージを受けた東北の被災地にとっても、大きな可能性を持つ技術だということが伝わってくるプレゼンテーションです。

グンター・パウリ氏は、送電塔に縦型タービンを取り付ける風力発電や、両面を使える太陽光パネルなど、新しい発電技術のアイデアを次から次へと紹介。「既にソリューションはある」「日本人よ、目覚めましょう」というメッセージに勇気づけられます。(日本語版)

ここに紹介した動画以外にも、まさに「未知への扉」を開くインスピレーションに溢れた動画が計33本、日本語と英語の両言語で公開されています。ぜひ、TEDxの世界を味わってみてください。

TEDxTokyo 2011の全動画プレイリストはこちら