突然ですが、男性でヨガをやったことがある人はいるでしょうか?
最近ではヨガ男子もチラホラと見かけるようになりましたが、日本ではまだヨガ=女性のイメージが根強いようです。今回はそんなヨガのイメージを覆し、日本男子にもぜひともヨガに親しんでもらいたいと思います。
なぜ男性にヨガなのか?
90年代以降の世界的なヨガブームにより、日本でも多くの人がヨガをするようになりました。ですが、巷のフィットネスクラブやヨガスタジオには女性ばかりが溢れています。ヨガの持つ「リラックス」「癒し」「ダイエット」「美容」これらのイメージが女性を惹き付けたのかもしれません。
実は、このように女性ばかりがヨガをやっているのは日本の特徴です。(アジアは一部同じかもしれませんが)諸外国ではヨガ=女性というイメージはあまりないようです。例えば、ニューヨークのヨガスタジオでは、男女の比率はどこも半々といった感じです。ヨガもジョギングや水泳のように、日常的なエクササイズとして、性別に関係なく(年齢も関係なく!)生活に取り入れられていました。
ですから、ここ日本でも男性がヨガをしない理由はありません。ヨガの中でもとりわけ「アシュタンガヨガ」をオススメしたいと思います。男性に特にアシュタンガヨガを勧めたい理由があるのです。
運動量がとても多い
ヨガなんてどうせ体を伸ばすだけのストレッチだろうと思っている人は、アシュタンガヨガをやったら軽く衝撃を受けるかもしれません。何の前知識もなくアシュタンガヨガをやったなら、おそらく動きに付いていくのに必死で、終わった後は疲労困憊、こってりと絞られたボロ雑巾のようになるでしょう。それなのになぜか………気分爽快!こんなに疲れ切っているのに、こんなに身も心もスッキリしているのはなぜだろう?それがアシュタンガヨガの魅力です。
アシュタンガヨガは、最初は運動量が多いと感じると思います。それだけに、続けていけば当然体力がつきます。また「バンダ」という体のコアの部分を締め上げながらヨガをやるので、体幹も鍛えられバランス感覚も身に付きます。ジョギング、ゴルフ、登山、サーフィンなど、他のスポーツや運動をしている人は、基礎体力や運動能力を上げたり整えたりするために、ヨガをやるのも効果的だと思います。
また、「体が硬いから…」という理由でヨガを始めるのを躊躇する人は多いですが、むしろ体が硬い人の方がすぐに体が柔らかくなることを実感できます。アシュタンガヨガの豊富な運動量と独特な呼吸法によって、体の内側から自然と熱を発するので、体が柔軟になりやすいのです。鉄は熱いうちに打て、の原理です。
頭の中がクリアになる
ストレスフルな現代社会では脳は常に動いています。仕事のこと、プライベートのこと、人間関係など、考えごとや悩みは尽きません。考えることがあり過ぎたり、過労で脳がオーバーフローすると、精神的にまいってしまい、潰れてしまうこともあります。
アシュタンガヨガは、何かと決まりごとの多いヨガです。アーサナ(=ポーズ)の順番、どのタイミングで呼吸をするか、呼吸の回数、視点はどこに置くか、などが決まっています。最初のうちは全部は覚えられないので、今自分が何をやるべきなのか思い出しながらやるため、頭がいっぱいになります。「息を吸って、手は上に上げて、視点は手の指先で…」とヨガをやっている間は、他のことは考えられません。
毎日の生活の中で、寝ている時以外で何も考えない時間が一体どれだけあるでしょう?この何も考えない状態、厳密に言うと「今のことしか考えない状態」というのが、脳にとても良いのです。人間は放っておくと、すぐに過去のことに囚われるか、未来のことを心配してしまいます。今の瞬間にだけ集中している状態というのは、瞑想と同じ状態です。
アシュタンガヨガは「動く瞑想」とも呼ばれており、ヨガをした後には瞑想をした後と同じように、心が落ち着いて頭の中がクリアになります。イライラやモヤモヤした気持ちも、どこかへ行ってしまいます。ヨガはストレスをコントロールするのにとてもいいツールなのです。
ここまで読んで、アシュタンガヨガに興味が湧いた人は、ぜひとも実践してみてください。フィットネスクラブやヨガスタジオに行かなくても、畳一枚分程度のスペースがあれば、どこでもヨガはできます。
次回は、家でもオフィスでも簡単にできる、アシュタンガヨガの基本の動き「スーリヤナマスカーラ(太陽礼拝)」をデモビデオ付きでご紹介します。基本の動きを繰り返すだけでも、十分ヨガの気持ち良さは実感できますよ。
男子も初心者も大歓迎!のアシュタンガヨガスタジオ