2010年のオリコンヒットチャートは、シングルCD売り上げトップ10のうち、嵐が6作品、AKB48が4作品と、これら2グループの”二人勝ち”状態でしたね。日本のオリコンしかり、米音楽業界誌ビルボード(Billboard)しかり、従来の音楽ヒットチャートは、CD売上を中心に集計されるのが一般的でしたが、ソーシャルネットワークの広がりに伴って、新しいヒットチャートシステムが生まれているそうです。
米ビルボードでは、2010年12月から、新しい週間ランキング形式として「Social 50」をスタート。フェイスブック(Facebook)の「fan(ファン)」やツイッター(Twitter)のフォロワーの増加数、ページビュー、音楽再生回数などを元に、週間ランキングを作成しています。2011年1月15日分のチャートでは、リアーナ(Rihanna)が一位を獲得。レディ・ガガ(Lady Gaga)やマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)もトップ10内にランクインしています。
このほか、ソーシャルネットワークでの反響をベースにアーティストの人気度を測るものとしては、「Next Big Sound」があります。フェイスブック(Facebook)、ユーチューブ(YouTube)、MySpace、ツイッター(Twitter)、ウィキペディア(Wikipedia)など、16の主要なソーシャルネットワークサービスを対象に、ファン数、音楽再生回数、コメント数、ダウンロード数などのデータを集計。その推移をグラフで表示できます。また、以下のように、複数のアーティストを比較することもできますよ。
これらの新しいヒットチャートシステムは、アーティストの”売れてる”度を測る上で、「ソーシャルネットワークでどれだけ評判になっているか?」という点が重視されはじめたことを示す兆候かも…。2011年、ソーシャルネットワークは、音楽業界においても、ファンや一般ユーザとの有力なコミュニケーションツールとして、その存在感をさらに大きくしていきそうです。
[via Mashable]
米ビルボードの「Social 50」をチェックしてみよう。