“チェックイン”といえば、ホテルでの入館手続やフライトの搭乗手続をイメージしますが、位置連動ソーシャルネットワークサービス(SNS)で、レストランやショップ、施設などに訪れたときの投稿アクションも、「チェックイン(Check-in)」と呼ばれています。最近では、この「チェックイン(Check-in)」にソーシャルアクションを連動させる事例が増えてきました。位置連動SNSの三大プレイヤーである、foursquare、Gowalla、Looptの取り組みをみてみましょう。
foursquare
200年12月の世界エイズデーで世界地図を真っ赤にしたことで記憶に新しいfoursquareは、マルチメディア系国際会議「SXSW 2010」でも、「Check-in for Charity」という寄付キャンペーンを実施。15,000米ドル(約125万円)を「Save the Children」に寄付しています。また、環境問題に取り組む「Earthjustice」と提携し、野生動物保護のためのファンドレイジングも実施しています。
Gowalla
Gowallaは、foursquareと同様、スマートフォンのGPS機能を用いて、レストランやショップなどの「スポット」に「チェックイン」していくという、ソーシャルネットワークサービス。あるスポットでチェックインすると、ドラムセットやエスプレッソマシーンなど、バーチャルなアイテムがもらえたり、他のユーザとこれらを交換し合えるといった、“宝探し”っぽい要素も盛り込まれています。
Gowallaでは、サンフランシスコの1日限定イベントで、「American Red Cross」のために15,000米ドル(約125万円)の寄付を集めたほか、独自の”宝探し”的な要素を寄付と連動させる試みも実施。ユーザがバーチャルなブレスレットを追加するごとに、Gowallaが、ガン患者の生活向上に取り組む「LIVESTRONG」に1ドル寄付する活動を行いました。これらの事例から、Gowallaは、Gowallaのコミュニティがソーシャルチェンジに活用できると考え、サービスの機能を改良。ユーザ同士でソーシャルグッドな情報を共有し合えるよう、スポットのカテゴリに「Volunteer and Service」を追加しました。ユーザは誰でも、新規スポットに社会貢献に関する団体などを登録できます。
Loopt
Looptは、日本では未対応であるものの、米国ではメジャーな位置連動SNSです。2010年2月には、ハイチ救済のため、米オーガニックスーパー「Whole Foods Market」、メキシカンレストラン「Chipotle Mexican Grill」、カフェベーカリー「Panera Bread」の各店舗にユーザが“チェックイン”するごとに、Looptが1米ドルを寄付するというキャンペーンを実施。これらのスポットへの“チェックイン”数が200%増えたそうです。
これらの位置連動SNSは、仲間同士でオススメなスポットを共有しあったり、”称号”や”お宝グッズ”といったご褒美目当てに、他のユーザとゲーム感覚で競い合ったりする、日常的なコミュニケーションツールですが、ときに、ソーシャルアクションのために使えるようになると、誰でも気軽にソーシャルアクションに参加できそうですね。
[ via Mashable]
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