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7 years ago - 2009.05.27

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ギョギョ!! サイケデリックな「お魚ロボ」が海の水質パトロール

Robotic Fish:  Copyright (c) 2009 UPPA. All Rights Reserved.

Robotic Fish: Copyright (c) 2009 UPPA. All Rights Reserved.

メタリック仕様のサイケデリックでギラギラなこのお魚。本物?いえいえ、ロボットです。2009年3月にスペインで”放流”されたナゾのお魚ロボット「Robotic Fish」とはいったいナニモノ?

「Robotic Fish」は英国エセックス大学(University of Essex)のHuosheng Hu教授の研究チームにより開発された全長1.5メートルの魚型水質探査ロボット。実証試験として、2009年3月から3年間、スペイン北部のGijon港周辺の海域で探査活動を行う。

このロボットにはセンサーが搭載されており、港に停泊する船や海底トンネルからの汚水漏れなど、海や川・湖の水質を汚染するおそれのある有害物質を感知する仕組みになっている。リモート制御で動く水質探査ロボットはこれまでも開発されてきたが、以下の動画のように、「Robotic Fish」は、最速秒速1メーターの速さで、人の制御なく完全に自動で港周辺の海域を泳ぐ。8時間ごとの充電も「充電ハブ」に戻って自ら行う仕組みになっており、このハブで探査情報を港のコントロールセンターに転送する。これにより、汚染源や汚染規模を3Dマップで表示し、海の水質状況をリアルタイムでチェックすることができるのだ。

Huosheng Hu教授は「Robotic Fish」の狙いについてこう語る。

この魚型ロボットは水中の状態を正確に検知できるよう細心の注意を払ってデザインしたものです。このロボットを活用することにより、汚染拡大の初期サインを知ることができるのです。

産業活動や家庭排水による水質汚濁は、人体に影響を及ぼすだけでなく、地球環境にも悪影響を与える。この影響を最小限に食い止めるためには早期発見が不可欠なのだが、実際、水中や海底での水質実態を把握することはなかなか困難だった。「Robotic Fish」の開発コストは現在のところ2万ポンド(約3,000万円)とまだ若干割高だが、このロボットが実用化されれば、世界中の水質コントロールに大いに活用できるだろう。

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writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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