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7 years ago - 2009.05.25

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リサイクルボトルで作っちゃった楽園「Spiral Island」は新しいリゾートのカタチ!?

Spiral Island: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by RandyMac

Spiral Island: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by RandyMac

南国リゾートを持つなんてちょっとセレブな夢。でも実際買うとなるとかなり高価で、なかなか手の届かない存在でもある。では、買うのが無理なら、自分で作ってみるのはどうだろう?
こんな荒唐無稽なチャレンジを本当に実行した人物がいる。英国人のRichie Sowaだ。メキシコの海に浮かぶペットボトルでできたハンドメイドの島「Spiral Island」と、この島での彼の素敵な楽園ライフを覗いてみよう。

まずは、この動画で「Spiral Island」の探検ツアーにレッツゴー。

この島は「Spiral Island」1号。メキシコのリゾート地Puerto Aventuras(プエルト アベンチュラス)近くの沼にある縦66フィート(約1.98km)、横54フィート(約1.62km)の人工島だ。約30万本の使用済みペットボトルを活用し、1998年から2005年までの約7年がかりで作られたという。

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Spiral Hand Shake: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by RandyMac

ここの住人Richieは、マングローブに木々に囲まれたこの島で、トマト・メロン・パパイヤなどの野菜、果物やハーブを栽培し、飼育している鴨の卵などで自給自足の生活を送ってきた。イギリスで大工を仕事にしていた彼は、よりシンプルな生活を求めて一念発起。ペットボトルで島を作り、そこで生活することにしたという。とはいえ、単に俗世に疲れてこの挑戦に挑んだわけではない。2004年、「Playa Maya News」のインタビューで、Richieはこう語っている。

僕たちは今、人口増加という課題に直面しています。「Spiral Island」のような島を作ることは、将来人が住む場所を確保するための解決策のひとつになりうると思っています。この島が証明しているとおり、世界中でどこでもこのような島を作り、人々はそこで自給自足の生活を送ることができるのです。

残念ながら「Spiral Island」1号は、2007年ハリケーンで壊滅的な被害を受け、現在も修復作業が行われている。

また、これと並行して、カリブ海に浮かぶIsla Mujeres(イスラ・ムヘーレス島)に「Spiral Island」2号も建設中だ。「Spiral Island」1号の苦い教訓から、自然災害にも耐えられる島づくりを進めている。

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Central Anchor on Spiral Island II: Copyright(c) 2009 Spiral Island, All rights reserved.

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babyfluffballs on Spiral Island II: Copyright(c) 2009 Spiral Island, All rights reserved.

「Spiral Island」2号の様子は以下の動画でもどうぞ。

自然豊かな「Spiral Island」でのゆったりとしたRichieの暮らしは、忙しすぎる現代人にとってまさに楽園だ。しかし、それだけではない。ともすると自然破壊につながりがちだった従来のリゾート開発に対して、自然と共存しながら人が余暇を楽しむ方法を提示しているのだ。使用済ペットボトルという廃材を活用して環境負荷の低い島を作り、可能な限り自然を残しつつ、持続可能な生活を実践しているRichieの取り組みは、新しいリゾートのカタチを示しているといえよう。

太陽光で動くリサイクルボトル製ミニカーを作ってみる!

writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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