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“グリーンズのひみつ”を探る新企画がゆるっとスタート! 編集長YOSHさんに「グリーンズって何人で運営しているの?」と質問してみました

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(写真:宮本裕人)

特集「グリーンズのひみつ」は、ウェブマガジンを読んでいるだけでは見えにくい、普段のグリーンズのこと、メンバーが考えていることを、より多くの方に知っていただくための対談シリーズです。

ウェブマガジン「greenz.jp」を運営するのが、NPO法人グリーンズです。2012年にNPO法人となり、現在はgreenz people=寄付会員からのご支援で運営するコミュニティサポート型の非営利メディアを目指しています。

今回はgreenz.jp編集長の兼松佳宏(以下、YOSHさん)に、「グリーンズって何人で運営しているの?」という素朴な質問をぶつけてみました。お相手はgreenz people担当アシスタント渡邊めぐみが務めます。

何人とも表現しづらいグリーンズ

渡邊 さっそくなのですが、グリーンズには何人いるんですか?

YOSH よく聞かれる質問なのですが、なかなか難しい質問なんですよね。というのもいろんな数え方があるなあと思っていて。

現在、NPO法人グリーンズの理事はCo編集長の鈴木菜央と僕、副編集長の小野裕之の3人いて、社員にpeople事業マネージャーの植原正太郎がいます。その4人が、わかりやすいコアメンバーになるのかな。

主に僕と菜央くんがコンテンツをつくり、マネタイズを考えるのがおのっちとしょうたろうくん。実際はみんなでどちらもやっているのですが、責任範囲としてはそんな役割分担ですね。
 
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左から編集長YOSHさん、副編集長おのっち、Co編集長菜央さん。(写真:Nara Yuko)

渡邊 4人はどんな関係なんですか?

YOSH 基本的にはそれぞれが得意で、やるべきことがあるので、それについては余計な口出しはせず、信頼しながら任せるという感じですね。持ち帰らずともその場で決断できるようなスピード感はあると思います。

もちろん軌道修正が必要なときはじっくり話しあったり、答えを急ぐのではなく、常に本質的な答えを目指して、対話しながら進めるようにしています。あと、みんな普段はメガネをかけています。

と、今まではNPO法人グリーンズの話で、greenz.jp編集部という視点でみたら、僕と編集アシスタントのコウタくんと、ほぼ二人で回してきました。

この夏からは菜央くんが編集長に復帰したので3人といえますが、他にも企画ごとにコンテンツディレクターさんもいるので、カウントが難しいです。

渡邊 菜央さんの復帰は何がきっかけだったんですか?

YOSH 2010年12月に僕が編集長になってから、菜央くんは発行人という立場で、編集から一歩引いていたんですよね。どちらかというと法務や財務などを見る感じで。

でも去年あたりから、「わたしたち電力」や「暮らしのものさし」といった、菜央くんにとってど真ん中の特集が始まるにあたって、ちょっとずつ編集の現場に戻ってきていたんです。なので、「もうバリバリやっているから、編集長って言ったほうがわかりやすくない?」と。

おかげさまでグリーンズも少しずつ多くの方に読んでいただけるようになって、発信する情報の幅を広げたい、という思いはあったんです。

僕一人だとどうしても僕色にしかならないので、今は二人体制ですが、EXILEのようにもっと増えていってもいいのかなと思っていたりします。

鈴木菜央 そろそろグリーンズでも、エネルギーも含めて暮らしのことを発信するべきかもと、ちょうど思っていたんです。

もちろんソーシャルデザイン的なプロジェクトも大事ですが、それを仕掛けている人の暮らしもサステナブルになった方がもっと楽しいだろうと。そういう考え方をみんなで学びながら、深めていきたいですね。

YOSH 編集長として意識しているのは、「僕ら自身がグリーンズであること」です。グリーンズで発信していることが背伸びをしているように感じられたら、メディアとしてウソになってしまうし、そのまま体現しているようでありたい。

そうしたときに暮らしに対する解像度が高い菜央くんがいてくれて、ほっとしています。僕はセルフビルドとか得意ではないので(笑)

何かしらの関わりがある人はみんなグリーンズ

渡邊 いずれにせよコアメンバーが少人数というのは意外でした。とはいえ、いろんな形でグリーンズに関わっている人でいうと、かなり多いですよね。

YOSH 関わり方の濃さにはグラデーションがあるとは思いますが、僕にとってはgreenz peopleの方々を含めて、何かしらの関わりがある人はみんなグリーンズだと思っています。みんなはどう答えていますか?

おのっち 僕は毎週月曜日の全体会議に出席しているメンバーの人数を答えますね。さっき言った5人に加えて、プロデューサーの方などが参加してだいたい10人くらい。

理事3人という肩書よりも、仕事を一緒にやっていて、頻繁に会う必要がある人=メンバーという感覚でいいんじゃないかなと。

YOSH 僕にとってのライターさんのように、おのっちにとってはプロデューサーのみなさんの顔がよく見えているからだよね。角度によって見え方が違うのも、グリーンズらしくて面白いな。菜央くんはどう?

菜央 僕が必ず言うのはライターさんの人数かな。今は80人くらい、というとだいたいビックリされる。

もちろんお金のやりとりが発生しないけど、同じ志をもっている人たちとはもっともっとつながっていきたいし、そのつながりことグリーンズの本質なんだと思う。

それぞれバイオリズムがあるから、いろんな人が出入りしていくけれど、思いが重なるところでコミュニティが出来上がっていくのは、とてもダイナミックだよね。
 
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greenzのコミュニティ概要(クリックで拡大)

YOSH まとめると、組織的なグリーンズと概念的なグリーンズがあるんだけど、前者の方はかなりメンバーを絞って、密度の濃いコミュニケーションをとっているけれど、後者の方は本当に無限に広がっているということなのかな。

そこには温度の階段のようなものがあって、熱い人もいれば、冷えている人もいる。だからこそ少しずつその階段を一段一段登っていけるように、いろんなグリーンズとの関わり方をこれからもつくっていきたいなと思っています。

おのっち 結局、何人なんだよ、という話でしたね(笑)

渡邊 あ、でも、グリーンズの空気感がちょっとわかった気がしました。ありがとうございました! 

(対談ここまで)

 
組織構成にこだわりすぎず、関わり方の濃淡やメンバーの変化を当たり前のように受け入れながら、そこにある可能性を上手に引き出していく。そこで大事なのは、コアメンバーがグリーンズらしくあることであり、その価値観をみんなで共有していくことのようです。

きっと「グリーンズらしさって何ですか?」と訪ねても、三者三様の答えが帰ってくるでしょう。ひとつなのにたくさん、たくさんなのにひとつ。そんな不思議な豊かさに、グリーンズの秘密が隠されているのかもしれません。

(Text: 渡邊めぐみ)