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株式会社まちづクリエイティブ(本社:千葉県松戶市、代表:寺井元一)は、千葉県松戶市で運営し ているまちづくりプロジェクト「MAD City」の在住アーティストである⻄岳拡貴氏、エコ回収をは じめとする循環型物流を行っているエコランド(運営:株式会社ウインローダー、本社:東京都杉並 区、代表:髙嶋⺠仁)と協業で、リユースが難しい不用品をまちの人と共にリメイクして新しい価値 を生むアップサイクルアートプロジェクト「TUMUGI 紡ぎ」を開始いたしました。それらの作品は、 アパレル店舗跡を改装したギャラリー「MAD City Gallery」にて、2017年2月13日(月)〜2月26日(日)の間、展示・販売会を開催いたします。
古着につけた「価値観」、アーティストが服をつくるインスピレーションに
近年、まちづくりは区画整理や取壊し、新築といっ たハード面のまちづくりから、古い建物や歴史を活かしたソフト面のまちづくへと移りつつあります。そして、ソフト面のまちづくりを牽引する千葉県松戶市のまちづくりプロジェクト「MAD City」では、建物はじめとする使われなくなった資源の発掘や利活用、リノベーション、地域住⺠などコミュニティとの協働、社会性のある事業取り組みといった活動によって地域活性化を実現しています。
そしてこのたびMAD Cityでは物件・材料共にどちらも不要になったものを活用した新しい取り組みにチャレンジすることになりました。
不用品となった洋服を、まちの人の各々の価値観で仕分けをし、まち在住のアーティストがそれらにインスピレーションを得て服を制作。アパレル店跡を改装したギャラリーにてそれらを展示/販売し、閉店した服屋が現代に蘇るという一連のアップサイクル活動のプロジェクト「TUMUGI 紡ぎ」を開始します。
このプロジェクトに力を貸すのは、まち在住在勤の芸術家である⻄岳拡貴氏。現代アートの作家でもありながら、パリコレに出展するような大手DCブランドの服作りに従事するなど、職人的な技術も持ち合わせたアーティストです。
先進国における「アップサイクル+リブランド」の成功に見る、日本での「アップサイクル+まちづくり」の可能性
2003年1月より施行された「循環型社会形成基本法」では廃棄物を再活用し、なるべくごみを出さない社 会を目指して「5R(Reduce、Recycle、Reuse、Refuse、Repair)」の活動を推進しています。一方、シンクタンクのレポート『「すてる」と「つくる」をつなぐ仕事−アップサイクルによるモノづくりと、まちづくり(NISSAY, 2013)』では、 アップサイクルが今後のまちづくりに有用であるとの議論が行なわれ始めているとの指摘があります。
先進国では、不要になったトラックの幌を再利用して作ったひとつひとつが手作りのメッセンジャーバッグが世界的な人気を博しているスイスのブランドメーカーがアップサイクル+リブランドの成功事例で、日本でも近年アップサイクル+リブランドをプロジェクトのひとつとして事業展開する企業が増えています。
今回のMAD Cityで行われる「TUMUGI 紡ぎ」プロジェクトは、日本ではまだ実践事例の少ない「アップサイクル+まちづくり」の礎となるべく、⻑期的な視点で活動してまいります。
誰にも必要とされなくなった古着が「50,000円」の洋服になるまで
アップサイクルプロジェクト「 TUMUGI 紡ぎ」は、エコ回収を行っているエコランドの協力で、リサイクル寸前だった洋服を大量に引き取り、それを千葉県松戸市の住人や会社員等、約30名で仕分けする作業から始まりました。
洋服の山を「デザインが好き/嫌い」で2袋に仕分け、2袋に仕分けられた洋服のうちの1袋を別の価値観「着たい/着たくない」で仕分け、残りの1袋を「元値が高そう/安そう」という具合にどんどん仕分けていきます。そうして30人分の様々な価値観を経て細かく仕分けられた洋服の組み合わせから、言葉と素材というインスピレーションを得て、アーティストの西岳氏がひとつのアート作品としての洋服へ生まれ変わらせる制作活動に入り、50着を仕上げて販売します。
現在、アーティストの西岳氏が制作している50着の洋服は、2017年2月13日(月)~2月26日(日)に開催される展示『何が価値を決定するのか、について何を知っているのか』にて、2月に改装が完了するMAD City Galleryにてお披露目となります。
作品の価格はまちの人々の価値観によって変わり、1,000円~50,000円を予定しています。
まちづくりの重心がハードからソフトに移る中、街の歴史を踏まえて地域の方々や企業が参加できる「まちづくりにアップサイクルを活用する最先端の地域創生」の形としての本プロジェクトにぜひご注目ください。
【日時】
2017年2月13日(月) 〜 2月26日(日) 11:00 – 18:00(定休日:火曜・水曜)
【会場】
MAD City Gallery(千葉県松戸市本町6-8)
【ウェブサイト】
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