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「世界をみたい」
そう思ったとき、どう行動しますか?
旅行、ボランティア、インターンシップ、とりあえず現地に行ってみる? 世界が身近になった今、いろいろな方法が思いつきます。でも、せっかく行くのなら特別な経験をしてみませんか。
そこで今回紹介したいのが、内閣府主催の次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」です。私自身大学生のときに参加して、人生の礎となる経験をしました。とても良い事業なのですが、知名度が高くなく、元参加者の兄弟や友人など口コミで参加者を募集している状況に「もったいなさすぎる…!」と筆をとらせていただきました。
事業概要
次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」(SWY)は、内閣府が実施する国際青年交流事業です。世界各国から集まった青年代表たちと、日本の青年代表が共同生活を通じて、世界的な視野に立ち、互いから学び合い、共通課題についてディスカッションをする約1か月の陸上と船上におけるプログラムです。様々な研修や交流を通じて、異文化対応力を高め、リーダーシップを身につけ、社会に貢献できる青年を育成することを目的としています。
平成29年度事業では日本(120名)及び世界10か国の青年(120名)等が参加し、日本及びインド、スリランカを訪問するとともに、船内において、多国間交流活動等を行うこととしています。
どんな活動をするの?
訪問国活動、コースディスカッション、クラブ活動、委員会、自主活動があります。
訪問国活動:訪問国政府への表敬訪問、課題別視察、地元青年とのディスカッションやスポーツなどを通した交流を行います。
コースディスカッション:環境、教育、企業の社会的責任などコースに別れ、アドバイザーによる講義、ディスカッション、ワークショップを通して、その分野への理解を深め、実践力を養います。
クラブ活動:太鼓クラブ、インド舞踊クラブなど自国文化の紹介、国を越えた趣味・特技の共有等、クラブ活動を通じ、参加青年同士の交流を深めていきます。
委員会:ナショナルプレゼンテーション委員会、スポーツ&レクリエーション委員会など船内活動の企画・実施をします。
自主活動:自由時間に誰でも自由に活動を立ち上げることができます。ファンドレイジングナイト、ラマダンナイトなど。
また、レターグループと呼ばれる日本人参加青年数名と、各国の参加青年1名ずつから構成されるグループがあり、それが船内における生活の中心となります。ちょうど学校の”班”のようなイメージです。
どんな人が参加してるの?
大学生、社会人、自由人など様々です。社会人は休みを取って参加する人、仕事を辞めて参加する人、研修扱いで参加する人などがいて、職業も警察官、教師、商社勤務、入国管理官など多種多様です。外国参加青年もオリンピック選手、軍人、弁護士、学生などがいます。ちなみに秋篠宮妃殿下、ヘレン・クラーク国連開発計画総裁・元NZ首相も既参加青年です。
得られるものは?
・どこの国にも属さない空間での共同生活を通してする本当の異文化理解
・やればできるという実体験
・参加青年との国内外におけるネットワーク
どこの国にも属さない空間での共同生活を通してする本当の異文化理解
約1ヶ月の船上生活の間、目に入るものは「太陽、海、そして自分たちのいる船」。どこの国にも属さない、国の優劣もない、そういう不思議な空間で「生活」を通して実体験として異文化を理解します。
例えば朝食ビュッフェの時。食事を取るのに並んでいると私の前にいたケニアの青年がすっとトレーを手渡してくれ、日本の男性に「レディーファーストだよ」と言います。イスラム教の参加者は、メニューに豚が入っていないか細かく確認をしているし、太っているのが美人とされるトンガの女性は朝からデザートのアイスを5つ食べ、さらにタンブラーにいれて持って帰ろうとします。こうした国による文化の違いを体験しつつ、さらに関係が深まってくると、それを超えた人としての違いやつながりに目が向くようになります。
やればできるという実体験
個人的な意見ですが、日本人は成功確率が70%くらいないと「できる」と言いません。でも船では20%くらいで「できる」と言う人がたくさんいました。そして実際にやり始めると、いろんな人が集まってきて、想像していた以上の出来栄えになるのです。その実現するまでの過程も、型破りというか、私の価値観からすると突拍子もない方法で「こんなのありか」と笑ってしまうことが何度かありました。
「やればできる、できる方法がどこかにある」という考えを手に入れられたことは、自分の人生において幸せなことだと思っています。
参加青年との国内外におけるネットワーク
各国の選考を突破してきた、様々な分野で活躍する参加青年240人との深い絆ができます。また、日本を含め56カ国で既参加青年の事後活動組織(日本16,000人、海外14,000人)があり活発に活動しています。年に一度どこかの国で開催されるグローバルアッセンブリーという参加回を超えた同窓会も楽しみのひとつです。
個人的には旅行に行くときにホームステイさせてもらえたりと重宝しています。
おまけとして日本の代表青年として参加するため、訪問国のレセプションパーティーでその国の大臣とお話する機会などがあり、すごくなった気分が味わえるというのもあります。(当時英語に自信のなかった私は柱の影に隠れて、ひたすらビュッフェを食べていました。)
そんな次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」が現在来年度の参加者を募集中です!応募は3月まで。
「いきなり応募するのはちょっと」という方は6月に開催予定の帰国報告会(今年度の詳細はまだ未定)に足を運んでみてください。
【日時】
2018年1月22日(月) ~ 3月3日(土)(陸上研修:7日間、船上研修:34日間)
【募集期間】
2017年2月~3月中の予定(各都道府県の募集の期間については、都道府県応募窓口等一覧を参照)
【参加料】
30万円程度(※経済的理由により参加費の納付が困難な場合に、参加費の免除を申請することができる。内閣府において申請書及び必要書類を審査し、選考基準を満たした者のうちから認定された者の参加費を免除する。)
【資格要件】
18歳~30歳(昭和61年4月2日~平成11年4月1日生まれ)
交流活動を円滑に行える英語力を有すること
事業参加後も、国際交流活動、青少年活動等の社会活動を活発に行うことができる者
【ウェブサイト】
詳細・応募方法はこちら!(内閣府のページ)
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