[2019/8/27 講師一覧更新しました!]
こんにちは、greenz.jpでビジネスアドバイザーを務めている小野です。
今日は、今年の秋からはじまり、秋田県庁と一緒に開催する『秋田・ソーシャルデザインの学校』のお知らせです。
東北のなかでも、なぜかgreenz.jpとのご縁の深い秋田。前編集長のYOSHこと兼松さんが秋田出身ということはもちろん、今回、学校を一緒につくる“学びのクリエイティブ集団”ハバタクをはじめ、若手農家集団トラ男、フリーペーパーの『のんびり』など、何度か記事で取り上げさせていただきました。
そして、手前味噌ながら、僕、小野が昨年、東京・日本橋におむすびスタンドANDONを一緒にオープンさせていただいたのも、greenz.jpを通して知り合い友人となったトラ男とのコラボがきっかけでした。
鹿角、大館、鷹巣、阿仁、田沢湖、角館、男鹿、五城目、湯沢。僕自身、最近は半年に一度ぐらい秋田を訪ねていますが、訪ねる度に、その奥深さに魅了されつつあります。
今回開催する『秋田・ソーシャルデザインの学校』は、昨今注目の集まる起業家だけでなく、NPOやボランティアサークル、地域コミュニティの担い手など、より広く、地域づくりのリーダーを増やしていこうという目的のもと、ソーシャルデザインにまつわる、最新の事例やノウハウ、横のつながり、他地域とのネットワークをお届けする学校です。
最初は楽しいだけで、あるいは必要に駆られて意気揚々と、近しい仲間たちと始めた、地域を元気にする活動が、メンバーの出入りや、地域からの期待を背負い、始めたからこそ実感する理想と現実とのあいだで、モチベーションにバラつきが出てしまったり、継続が難しくなってしまった経験がある方も、少なくないのではないでしょうか?『秋田・ソーシャルデザインの学校』は、まさにそんな方のための学校なのです。
もちろん、継続のためにはビジネスにしていくことも不可欠ですが、教育や福祉、ご近所での緩やかな見守りや災害時の助け合いなど、どうしてもビジネスにしづらい領域があることもまた事実。きめ細やかな連携のある、豊かで、幸せを感じられる地域をつくっていくため、ローカルビジネスだけでなく、小商いやボランティア活動、地域活動も含めて、それらを広く「ソーシャルデザイン」と捉え、体験しながら学んでいただきます。
ソーシャルデザインとは、地域課題の解決とともに新しい価値の創出へとつながるような画期的な仕組みをつくること。たとえば、高校生と大学生にナナメの関係をつくるカタリバや、ゴミ拾いのグリーンバード、まちなか市民キャンパスのシブヤ大学、前橋◯◯部など、ビジネスとして、というよりはむしろ、新しい習慣や文化として、緩やかに組織化、仕組み化され、長く続くものも増えてきました。僕たちグリーンズが呼びかけて、日本国内100以上の都市に広がり、実は秋田でも100回以上の開催実績があるコミュニティ飲み会green drinksもその一つかもしれません。
『秋田・ソーシャルデザインの学校』は、そんな活動を全力応援します。
ソーシャルデザイン、とカタカナにすると全く新しいもののように感じられるかもしれませんが、地域に残るお祭りや、伊勢神宮の式年遷宮など、そういった、文化系ソーシャルデザインとも言える活動や習慣や文化は、地域に緩やかな連携と、ある種の新しい風を吹かせる装置として、むしろ日本人が自然と引き継いできた地域や暮らしの源流にあるような気がしてなりません。そして、ある程度長く続く活動には必ず、共通のコツ、勘どころや心構えがあるのです。それらをまとめて学んでいきます。
『秋田・ソーシャルデザインの学校』は、大きく分けて2部構成になっています。
1部は基礎知識を身につけていただくための基礎講座。
2部は、秋田県内外をフィールドワークしていただくスタディーツアー。
参加性と自由度の高い、みんなでつくる学校を目指しています。
岡山県西粟倉村、長野県小布施町、神奈川県藤野町他、各地でスタディツアーを開催しました
事務局・進行役は僕たちグリーンズを筆頭に、秋田での活動実績の多いハバタク、そして秋田県庁・地域の元気創造課が全面バックアップしますので、どうぞご安心ください。
そして今回はなんと、秋田出身のYOSHこと、現在は京都精華大学でソーシャルデザインの教鞭をとる兼松佳宏さんを、『秋田・ソーシャルデザインの学校』の名誉校長としてお迎えすることになりました。
こんにちは!にかほ市平沢生まれ、秋田市外旭川育ちの兼松佳宏です。
大学進学をきっかけに秋田を離れて、はや20年。これまで東京で、鹿児島で、京都で、ずっと勉強してきたことをご縁に、こうして再び故郷に戻ってこれること、とても光栄に思います。(とはいえ、名誉校長となると荷が重いので、まずは名誉校長“見習い”として精進したいと思います!)
その地域ならではのよさをいかしあう「ソーシャルデザイン」とは、決して真新しいものではなく、先人たちが積み重ねてきた地域への思い、土着の文化や生き方、それらの延長線上にあるものなのだと思います。
であればこそ、東京には東京なりの、関西には関西なりの、南国には南国なりの、そして雪国には雪国なりのソーシャルデザインがある。ぜひみなさんと一緒に、楽しみながら、秋田らしいソーシャルデザインのあり方を見つけていけると嬉しいです◎)
ということで、詳細は以下の通りです。奮ってご参加ください!
【開催概要】
開催日時
全5回予定
第1回 9月19日(水)「地域づくりとソーシャルデザイン」(兼松佳宏さん)19:00-21:00
第2回10月13(土) 「地域づくりとコミュニティデザイン」(岡崎エミさん)14:00-16:00
第3回12月12日(水)「マーケットで地域をつくる」(山田高広さん)19:00-21:00
現在調整中:「コミュニティを支える地域通貨の可能性」(高橋靖典さん)
※講義内容や講師は、参加者のみなさんの意見によって、変更する可能性があります。
※上記座学とは別途、スタディーツアー(日帰り1回、合宿1回)も開催いたします。
申込締切
2018年9月12日(水)23:59
申し込み多数の場合は選考の上、9月14日(金)に選考結果についてお知らせいたします。
対象
秋田県内の地域づくりの担い手の方、またはそれを目指す方
参加費
無料
定員
10名程度
申し込み多数の場合は選考の上、9月14日(金)に選考結果についてお知らせいたします。
講師
兼松佳宏さん(京都精華大学・元greenz.jp編集長)
岡崎エミさん(東北芸術工科大学)
山田高広さん(森道市場)
高橋靖典さん(地域通貨よろづ屋)
講師プロフィール
兼松佳宏さん( 勉強家/京都精華大学人文学部 特任講師/「スタディホール」研究者)
1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。 2016年、フリーランスの勉強家として独立し、著述家、京都精華大学人文学部特任講師、ひとりで/みんなで勉強する【co-study】のための空間づくりの手法「スタディホール」研究者として、教育分野を中心に活動中。 著書に『ソーシャルデザイン』、『日本をソーシャルデザインする』、連載に「空海とソーシャルデザイン」「学び方のレシピ」など。秋田県出身、京都府在住。一児の父。
高橋靖典さん(地域通貨よろづ屋事務局)
地域通貨よろづ屋事務局。子どもの学校法人シュタイナー学園の入学に伴い藤野に引っ越し。地域通貨よろづ屋に参加したことで、多くの新しい繋がりが生まれ、様々な地域活動に関わる事になる。現在のテーマは地域内での仕事づくり。アーキタイプ株式会社代表取締役の他、農業生産法人 藤野倶楽部取締役、ふじのアート・ヴィレッジ、藤野サンヒルズなどアーティスト拠点を運営する(一社)藤野エリアマネジメント共同代表理事、学校法人シュタイナー学園の理事長など多くの藤野での地域団体に携わる。
山田高広さん(株式会社三河家守舎 代表取締役 森、道、市場な人)
1979年生まれ。3児の父。生粋の野球少年(でした)。大学まで進学したものの社会人イメージが持てず海外放浪。その後、総合商社の企画営業としてバリバリ働き、縁あってまちを育てるという世界へ。公民連携による都市再生プロセスの仕組みづくりや、不動産サブリース、飲食店プロデュース、ライフスタイルイベントなど、クセのあるまちづくりやコンテンツづくりを実践中。
会場
秋田市内を予定
スタディーツアー
日帰り:秋田県五城目町周辺
合宿:山形県内各地
※詳細は、参加者のみなさんの意見によって、変更する可能性があります。
主催
秋田県・地域の元気創造課
運営
グリーンズ
ハバタク