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南北に長く、海があれば山もあり、四季が明確な日本では、古くから各土地の風土にあった作物が育てられてきました。その形や味は驚くほどに多種多様で、日本各地に個性豊かな食文化が生まれるきっかけとなりました。
日々食べる農作物は、その土地の暮らしそのものなので、その背景を紐解いていくと、各地の文化や歴史背景が見えてきます。そうしたことから「生きた文化財」とも表現される在来作物をテーマに、山形県各地を訪れにいきませんか。
10月の3連休を利用したスローツアーですので、どうぞご検討ください。
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10/6(土)~8(月・祝)
【山形県の在来作物と その生産者さんを訪ねる旅 3日間】
山形県にはいまだ160種を超える在来作物が育てられており、その数は日本最多だといいます。
世代を超えて種を継いできた農家さんの存在はもちろんのこと、ここには伝統農法の意義を探る研究者や、素材の特性を活かした料理を作る料理人の姿があり、地域をあげて豊かな食を楽しむ風土があります。
今回はそのほん一部ですが、この時期・この場所だから出会える作物に会いに行こうと思います。
【 庄内エリア 1日目~2日目 】
〔だだちゃ豆〕
知名度抜群の鶴岡の在来種。普通の枝豆とどう違うのかや、その魅力などを初日に宿泊する農家民宿「菜ぁ」の若旦那・小野寺紀允さんと一緒に殻むきをしつつ伺います。
〔焼き畑あつみかぶ〕
400年以上前から、温海(あつみ)地域で焼畑で栽培されてきた「焼畑あつみかぶ」。後継の危機にある伝統農法を引き継ぐ温海町森林組合さんの所へ伺い、なぜ焼き畑なのか、そして森林組合が立ち上がった理由などを伺います。黒く焼けた山の斜面を隙間無く覆うかぶの様子は必見です。
〔 越沢三角そば〕
鶴岡市の越沢集落で、100 年以上前から栽培されてきた「三角そば」。地元で愛されてきたそばが在来作物であることが判明したのは、なんとつい2年前のことだといいます。こうして今でも新たに見つかることがある在来作物の魅力を、実際におそばを食べながら感じてみましょう。
〔 生産者の方と交流会 〕
鶴岡市には多くの魅力的な生産者さんがいらっしゃいますが、限られた時間で全てを訪れることは出来ません。そこで、初日の夜に生産者さんと交流できる時間を設けることにしました。
宿泊する「菜あ」さんでは、ご自身で循環型農業による野菜作りもされていますので、若旦那の熱いお話もどうぞお楽しみに。
【 新庄から最上エリアへ 3日目 】
〔 さわのはな 〕
スローツアーの拠点である東京のカフェスロー。その定番メニューで使われるお米「さわのはな」の田んぼにも足を運びます。噛めば噛むほど味が出る、もちもち甘い玄米です。その味の良さの一方、作りづらく収量も少ないため、作り手が減少し「幻の米」と言われるようにもなりました。稲刈りは終わりの季節になりますが、田んぼを訪れて、高橋さん親子にお話を伺います。
〔 甚五右ヱ門芋 〕
なんと室町時代から400 年以上も続くという一子相伝の里芋が真室川の森の中で育てられていると言います。その粘りの強さと、柔らかく口のなかで溶けるような食感が大変美味しい「甚五右ヱ門芋」。その生産を祖父から受け継いだ佐藤春樹さんの畑に伺い、お話しを伺います。最後に芋の収穫体験をさせていただき、掘った芋はそのままお土産としていただける予定となっています。
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【旅の案内人】
1~2日目 松本典子さん(庄内エリア)
山形の文化を未来の世代に残したいという思いで、食べ物付き情報誌『山形食べる通信』を立ち上げ、編集長に。2児の母でもあり、子育てをしながら地域の魅力を精力的に発信しています。
松本さんが発刊する『山形食べる通信』は、生産者の想いやストーリー、おいしい食べ方など知りたい情報が満載ですので、ご興味のある方、是非ご購読を!
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詳しい情報や行程については、必ず下記パンフレットをご覧いただきますようお願いいたします。
→ツアーパンフレット(PDF)