2019年、SIRI SIRIでは、若いつくり手たちのためのスクール『ATRIUM』をスタートします。

多様な考え方や生き方、情報、ものの溢れる現代。
過ぎ去る時間の速さや便利さ、大量生産・大量消費に体も心も慣れてしまい、あったはずの身近な自然やものに対する感性や敬意が希薄になっていると感じます。

その一方で、自ら考え、自分らしい暮らしを選んでつくっていく、あらためて世界と向き合い直す人々の活動も見え始めました。現代において何を選び、何をつくり生きていくかは、これからの私たちにとって、重要な要素となるのではないでしょうか。

SIRI SIRIは、ジュエリーブランド という立ち位置から、コンテンポラリーなデザインと日本の手しごとを土台に現代のものづくりと向き合ってきました。
普段は異なる分野のつくり手たちと好奇心を共有し、高い技術や知識から展開される造形の幅を、未知のものを生み出す可能性を広げることができました。

その反面、次の世代にその高い技術やマインドを継承することの難しさと、徒弟制度の崩壊から、若いつくり手のための学びの場の少なさ、また画一化傾向で個性あるつくり手が少なくなっていることにも直面しました。

求められるのは、自身の個性と意思を持ち、ただ造形するだけではなくともに考えつくっていく関係性。そのための実力を身につけ、いずれはSIRI SIRIのつくり手として、新たな関係の可能性も探っていきたいと考えています。

参加対象は、
若手といわれる職人・作家、
手しごとに携わっている方・またはそれを目指す方、
学校を卒業後、職人として技術を磨き、いずれは独立したい、活動の展開を考えている方、
現在、作家活動をしているが今後の活動や生き方を考えている方、
自分の制作活動の可能性をもっと広げたい方、
ものづくりのための、新たな刺激や視点が欲しい方、
など広く募集いたします。

技術を土台として、自分なりの感性を持ちながら、どう考え、誰とどんな仕事をしていくか。
幅広い分野の講師陣とともに、自分と、自分の生み出すものを見つめ直し、次のステップへ進む糸口を見つけます。

［講座で得られる成果］
・多角的な視点でのものづくりの考え方のベース
・感性、オリジナリティの確立
・インプットとアウトプットを繰り返し、自身の活動に活かせる
・新たなものづくりのネットワーク