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~自然や伝統的な生活文化と繋がる拠点~
有機の⾥・埼⽟県⼩川町にある築100 年ほどの歴史的な⼤⾕⽯の⽯蔵を改装し、新しい働き⽅にトライし実践していけるようなコワーキングサテライトオフィスを始めます。
石蔵を働くだけの場所ではなく、この場所を拠点に、利用者が町の外に飛び出して、この地域なではの自然や伝統的な生活文化と繋がっていく拠点にもしていきたい。働く人の「野性を呼び覚ます」ような空間にもしていきたい。
そのための仕掛けとして、施設内に「薪ストーブ床暖房」を設置し、近隣の山の間伐材利⽤を促進する地域循環の仕組みを創りたいと思っています。
~有機の里・埼玉県小川町とは~
埼玉県比企郡小川町は、埼玉県のほぼ中央に位置する人口3万人ほどの小さなまちです。
近年では、有機農業のパイオニア的存在の金子美登さんを中心に、1971年から半世紀にわたって「有機の里」としての文化も紡いできました。
そして、面積の半分を林野が占めるほど山々に囲まれた盆地の町でもあり、東京池袋から約70分の場所にも関わらず日本の原風景が広がっています。
一方で、小川町の里山では材木の出口が作れないために管理コストを捻出できないことが社会問題にもなってきています。埼玉県内の消滅可能性都市ランキングではワースト2位になるほど少子高齢化も進んでおり、山の管理の担い手が不足しているのも事実です。
そんな状況でも、町の里山や山林と働く空間を結び、働く人の活力と創造性に繋げたい。
またこの地域で学び、育っていく子どもたちが、様々な働き方や生き方に触れ、働くこと生きることに希望をもったり、ワクワクしたり、自己肯定感をもってのびのびと生きられるような場を創りたい。
そこで、今回の石蔵コワーキングロビーを始めるにあたり、町産材を地域内で循環させてエネルギー自給を促進するための仕掛けとしての「薪ストーブ床暖房」を設置することにしました。
~なぜ「薪ストーブ床暖房」を設置するのか~
小川町内でシンボル的な石蔵に薪ストーブを導入することで、周辺地域での認知を広げ、より多くの薪需要を生み出すきっかけとなり、町内の里山における間伐材利用が増えればと考えています。
また、石蔵コワーキングロビーで町産材の薪を積極利用をすることで、町内での薪製造が活発になり、薪製造自体が町民の交流の機会になることも期待しています。
さらに、薪ストーブを暖房設備として設置するだけでなく「床暖房」として導入することで、盆地で底冷えしやすい小川町でも、利用者にとって快適なワークプレイスとなります。
~石蔵コワーキングロビーの利用イメージ~
薪ストーブ床暖房を設置する石蔵コワーキングロビーは、「コワーキングスペース」と「レンタルスペース」の2Way利用で運営していく方針で考えています。
また、「都市で働く人のインスピレーションを刺激して都市と里山文化が出会い化学反応が起きる場所」となるように、町内の田んぼや畑での農業体験や食の自給が体感できるような食事会、などの施策も取り組んでいこうと考えています。
大谷石の厳かで有機的な空間が、働く人のより強いインスピレーションの源となり、想像力と創造性が高まる場所になることを願っています。
~最後に~
今回の「薪ストーブ床暖房」を設置することは、石蔵コワーキングロビーを快適な環境にしていくことはもちろん、その場所を越えて、利用者と地域資源とを結び、持続可能な社会のモデルとなる、新しい循環の仕組みをつくる一歩だと信じています。
小川町に縁の深い人だけでなく、小川町にまだ来たことのない方とも、一緒に小川町で多様な地域社会を持続的に作っていけたら嬉しいです。
ぜひ皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。