greenz.jpでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。
こんにちは! 勉強家の兼松佳宏と申します。
僕はもともと「ソーシャルデザイン」をテーマとするウェブマガジン「greenz.jp」の編集長を5年ほど務め、現在は京都精華大学人文学部で「ソーシャルデザイン」の授業を担当しています。また、2018年末に春秋社より『空海とソーシャルデザイン(仮)』という本の刊行を予定しており、今回の連続講座はその中身を一足早くお届けするものです。
社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくる「ソーシャルデザイン」は、現代の主要なキーワードのひとつとして地域創生や教育の現場で注目を集めています。しかしその本質は決して真新しいものではなく、日本人が本来兼ね備えている世界観、もっといえば宇宙観と呼応するところが多いように感じています。
そこで”知識”や”考え方”だけでなく、もっと深いところにあるソーシャルデザインのための”あり方”を、日本人の思想に根深い影響を与えた弘法大師・空海の言葉から紐解き、社会的な事業を成功に導くためのヒントを探求してゆきたいと思います。また各講座の後半では、僕が京都精華大学で学生向けに展開しているソーシャルデザインのためのワークショップも体験していただく予定です。
第一回のテーマは「大円鏡智とBEの肩書き」です。何か感じるところがあれば、ぜひお気軽に遊びに来てください!
<第一回「大円鏡智とBEの肩書き」概要>
「大円鏡智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「ありのままを映し出す智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「本来の自分を表現する智恵」であり、「普段の自分」とは質の異なる「本来の自分」という感覚をつかみ、内に秘めた「自分らしさ」を外に向けて表現していく力です。
第一回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「U理論」や「ポジティブ心理学」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、本来の自分を表現する方法として、普段の仕事の肩書き=「DOの肩書き」ではなく、もっと深いところにある”あり方”の肩書き=「BEの肩書き」を探求するワークショップの体験も!
関連リンク
・DOとしての肩書き、BEとしての肩書き
・1200年を超えて、空海とソーシャルデザインが出会った! 高野山真言宗管長・松長有慶猊下×YOSH編集長対談「すべてを肯定するということ」
<タイムテーブル(予定)>
19:00 レクチャー&ダイアログ「大円鏡智とBEの肩書き」
20:00 ワークショップ「BEの肩書き(体験版)」
21:00 チェックアウト
21:15 終了
<キーワード>
ソーシャルデザイン、アクティブ・ラーニング、空海、真言密教、五智、マイプロジェクト、U理論、ポジティブ心理学、社会構成主義、ホールシステム・アプローチ、マインドフルネス、システム思考、オープンソース、セルフ・マネジメント、コスモロジー、ギフト・エコノミー
<カリキュラム>
※各回ごとのお申込みも可能です
※第五回の内容、会場は調整中です。確定次第、申込みページを作成いたします
第一回 7月3日(火)19:00〜21:15
「大円鏡智とBEの肩書き」
「大円鏡智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「ありのままを映し出す智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「本来の自分を表現する智恵」であり、「普段の自分」とは質の異なる「本来の自分」という感覚をつかみ、内に秘めた「自分らしさ」を外に向けて表現していく力です。第一回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「U理論」や「ポジティブ心理学」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、本来の自分を表現する方法として、普段の仕事の肩書き=「DOの肩書き」ではなく、もっと深いところにある”あり方”の肩書き=「BEの肩書き」を探求するワークショップの体験も!
第二回 7月10日(火)19:00〜21:15
「平等性智とスタディホール」
「平等性智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「共通点を見つける智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「秘められた価値に光を当てる智恵」であり、端から見たら「何もない」と思われる状況にあっても、「何かがある」という視点を持つことができる力です。第二回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「社会構成主義」や「ホールシステム・アプローチ」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、秘められた価値に光を当てる方法として、それぞれの興味のあることからプロジェクトを生み出すためのワークショップ「スタディホール」の体験も!
第三回 7月24日(火)19:00〜21:15
「妙観察智と煩悩リフレーミング」
「妙観察智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「相違点を見つける智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「小さな煩悩を大きく育てる智恵」であり、欲望や嫉妬といった煩悩を受け入れ、それらをきっかけに「ほしい未来」というビジョンを描く力です。第三回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「マインドフルネス」や「システム思考」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、小さな煩悩を大きく育てる方法として、MOYA MOYAをWAKU WAKUに転じるためのワークショップ「煩悩リフレーミング」の体験も!
第四回 7月31日(火)19:00〜21:15
「成所作智とマイプロ曼荼羅」
「成所作智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「自他のために実践する智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「導かれるままに自ら動く智恵」であり、ひとりよがりにならず仲間と共創しながら、無理のない最適なやり方を発見し、それを忍耐強く実行する力です。第四回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「オープンソース」や「セルフ・マネジメント」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、導かれるままに自ら動く方法として、誰かに頼まれたからではなく自分を起点に動き出すワークショップ「マイプロ曼荼羅」の体験も!
第五回 8月4日(土)
「法界体性智と0th Place」
「法界体性智」とは、空海の教えの基本となる五智のひとつで、「絶対真理の世界を受け取る智恵」のこと。ソーシャルデザイン的に解釈すれば「大いなる源を生きる智恵」であり、大自然のように自分自身を包み込んでいる“より大きなもの”とつながる力です。第五回では、前半にgreenz.jpで紹介している事例を交えて空海ゆかりの言葉を紹介しつつ、「コスモロジー」や「ギフト・エコノミー」といったキーワードを解説してゆきます。後半には、大いなる源を生きる方法として、1st(家庭)でも2nd(学校・職場)でも3rd(コミュニティなど)でもない、自分がゼロに立ち戻れる場所「0th Place」を探求するワークショップの体験も!
※第五回の内容、会場は調整中です。確定次第、申込みページを作成いたします
<こんな人におすすめ!>
・おおざっぱに仏教、特に空海や真言密教になんだか興味がある
・ソーシャルデザインの基本的な考え方についてもっと知りたい
・空海の思想とソーシャルデザインの考え方の共通点を知りたい!
・ソーシャルデザインをはじめてみたい
<講師プロフィール>
兼松佳宏
勉強家/京都精華大学人文学部 特任講師/「スタディホール」研究者
1979年生まれ。ウェブデザイナーとしてNPO支援に関わりながら、「デザインは世界を変えられる?」をテーマに世界中のデザイナーへのインタビューを連載。その後、ソーシャルデザインのためのヒントを発信するウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わり、10年から15年まで編集長。 2016年、フリーランスの勉強家として独立し、著述家、京都精華大学人文学部特任講師、ひとりで/みんなで勉強する【co-study】のための空間づくりの手法「スタディホール」研究者として、教育分野を中心に活動中。 著書に『ソーシャルデザイン』、『日本をソーシャルデザインする』、連載に「空海とソーシャルデザイン」「学び方のレシピ」など。秋田県出身、京都府在住。一児の父。