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小さい”あなた”のアクションが大きな変化へ
「自分の生活圏内から、社会を、世界をよくしていきたい」そんなことを漠然と考えたことがある人も多いはず。この講義はそんな”あなた”が対象です。
小さい規模でも世界中で起きているアクションが少しずつ、社会をより良い方向に変化させていく。そして、その小さな規模で始まった波が大きなうねりとなって、世界すらも変えていく。そういった事象は情報技術や移動手段の発達とそれに伴う発想の転換によって、ひと昔前よりも遥かに起こりやすくなっています。
例えば、かつてヒッピーの聖地だったインドのゴア。
ここにあるEco Village Sarayaという場所はカフェとアートギャラリー、ゲストハウスとして構成されている場所で、自然と調和したアート、食べ物、生活をみなで共有し、経験することで「創造性の無限を養う空間」を創り上げ、世界各地から若者たちが集まってくることで注目を浴びています。ここに集う人たちは寝床と食事を無償で得ることができる代わりに、敷地内の様々な活動に自分たちがコミットしていくことで還元していきます。
こういったサービスを提供する側、サービスを享受する側という関係性のシフトチェンジがされてきています。
また、教育という観点では、サーフボードの開発するだけでなく、海岸のビーチ掃除に協力することで、サーフボードを無償で貸し出してサーフィンの楽しさと、環境保護の大切さを子供達に訴えかけるようなゴミ拾いのプログラムを実施しているサーファースクールなどもあります。
スウェーデンの2人組のコーヒーロースター「Stockholm Roast」も自分たちのコーヒーに対する”情熱”のエネルギーでコーヒーを「食の一部としてのコーヒー」と再定義し、コーヒー独自の世界から食の世界に幅を広げてコーヒーを広めるといった売上げだけに固執していないビジネスマインドで起業しています。
このように様々な場面で、今までの力関係とは別のベクトルで、アクションしている人たちが世界中にたくさんいます。こういった活動を短期的で局所的なアクションに終わらせずに、継続していくためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
この講義はあえて、「希望の未来を考える」という大きなテーマを掲げます。
一つの共通する問題設定にし、世界の実例を参照しながら皆で、答えのない問いにディスカッションから學び、考えていきます。
社会の流れから俯瞰的に物事を捉えてみて、皆が実践していくことで、より良い社会というものを創っていきたいと思います。
今回のテーマは「エネルギー」です。
エネルギーといっても、その言葉の解釈は様々で暮らしに必要な電気から何か物事を動かし継続していくパワーや、権力なども、もしかしたらエネルギーに当てはまるのかもしれません。
その中で、日本、世界の様々な分野においてパワーシフトが起こっています。
特に日本では、大きな災害などをきっかけに、暮らし方、働き方、生き方などダイナミックに変化が起こり始めてきています。それらの要因の本質は何なのか、またそれを引き起こすエネルギーとは何か。インフラとしてのエネルギーや、人を動かす熱量としてのエネルギーなど世界の事例をもとに「エネルギー」を切り口として考えていきます。
DO-ERSなコミュニティ
また講義中のインプットの時間も大事ですが、受講後も繋がり探求していける自分たちの意思を持ち動いていける人たち、つまり実践者のDO-ERSなコミュニティの形成も目的としています。この講義をきっかけに、難しく捉えず、世界や日本で起きている世界を良くしている実例を見ながら、自分たちが何をできるのかを考えアウトプットしていきます。その小さな意志や行動が集まり、コミュニティとしてアクションを起こしていけたら、少しずつ世界を変えられることができるのではないのでしょうか。行動しあえる仲間を募集します。
※3月5日(日)には、青山の国連大学のFarmer’s Market@UNUでグリーンエネルギーにフォーカスを当てたイベントも開催する予定なので任意ですが、参加してみてください。
講義計画
イントロダクション
世界の動きから考えるクリエイティブクラスのエネルギーに対する考え方 の事例から、参加メンバーみんなで、そもそもエネルギーとはなんなのか、エネルギーの概念を再定義し未来にどう橋渡しできるかということを考えていきます。
第2回
暮らし×エネルギー(インフラ)
普段の何気ない暮らしの中で、部屋のスイッチを押せば、自然と電気などが付くのは当たり前。そんな人も多いのではないでしょうか。けれど視点を変えて世の中を見てみると、自分たちのアイデアでエネルギーを生み出し、暮らしを作っているオフグリッドライフを実践している人たちもいます。そんなインフラとしてのエネルギーについて、住環境や暮らしの観点から考えていきます。
※後半にはワークショップを実施します。
第3回
働きかた×エネルギー(コラボレーション・シェア)
2020年までにアメリカでフリーランスが50%くらいになると言われています。今、大企業が資本を投じて世の中を牽引していく状況から少しずつですが、個人やスモールユニットの世の中に対する影響度が増してきています。こういう世の中の流れから、働く環境や働くメンバー、働くことに対する考え方や変化ついて、アメリカのシェアオフィスとして知名度が増してきたwe workの事例から、リトアニアのITを使った政策などについても考えていきます。
※後半にはワークショップを実施します。
第4回
カルチャー×エネルギー(熱量)
視点を東京に戻して、国連大学前で行なっているファーマーズマーケットや表参道のCOMMUNE、グリーンエネルギーの自動車”みどり号”などの人の想いや熱量とカルチャーをどう結びつけていくのかということについてディスカッションしていきます。
※後半にはワークショップを実施します。
第5回
希望の未来を考える
全4回を通して學んできたエネルギーをとおした「希望の未来」について自分がこれからどのようなアクションをとっていけるかについて発表しディスカッションしていきます。
キュレーター
本村拓人
1984年4月 東京都生まれ。
2004年名古屋にて人材派遣会社の立ち上げに参画。米国留学中アジア、アフリカを放浪。この経験から新たに貧困の定義(=想像力が枯渇している状態)を提唱。以後、世界を移動しながら具体的にこの”貧困”問題に取り組む株式会社Granmaを2009年に設立。以後、メディア&イベントプロデュース業、キュレーション業、プロダクト&ビジネスモデルデザイン業の3つの”業”を通じて問題解決に取り組む。
松井明洋(MAT.)
TOKYO DESIGN FLOWやFARMER’S MARKET、企業のプロモーション戦略等を行なうMEDIA SURF COMMUNICATIONSに在籍。東京のユースカルチャーシーンとのコラボレーションなどを軸に、様々なプロジェクトに携わる。
國崎泰司
1982年生まれ。 2010年より、DIY八百屋集団「Sunshine Grown」を立ち上げる。 八百屋事業や、ケータリング事業、レストラン「EDIBLE GARDEN」を運営。 2016年よりTOKYO DESIGN FLOWやFARMER’S MARKETやCOMMUNE246、企業のプロモーション戦略等を行なうMEDIA SURF COMMUNICATIONSに在籍。 東京のユースカルチャーシーンとのコラボレーションなどを軸に、様々なプロジェクトに携わる。
岩井謙介
1988年長野県上田市生まれ、東京育ち。北欧好きがきっかけで自由大学の「クリエイティブ都市学-Stockholm」を受講し、自由大学の学びに関わり始める。2012年自由大学祭副実行委員長。
物事を編集し誰かに伝えることに興味を持ち、都市・デザイン・メディアを軸とした活動を企画運営。
現在は、青山の国連大学で年4回開催しているNordic Lifestyle Marketを主宰し北欧ライフスタイルマガジン「a quiet day」のデザイン・ライティング・編集・出版を行っている。北欧ヴィンテージデザインも探求中。
【日時】
第1回:2月18日(土)10:30-12:00
第2回:2月19日(日)10:30-12:00
第3回:2月19日(日)13:30-15:00
第4回:3月 8日(水)19:30-21:00
第5回:3月11日(土)10:30-12:00
【会場】
表参道 COMMUNE 2nd内 自由大学キャンパス
【住所】
東京都港区南青山3-13(GoogleMap)
【定員】
20名
【申込締切】
2月11日(土)
【授業料】
28,000円
【申込み先】
講義申込みフォーム
【ウェブサイト】
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