greenz.jpでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。
「東京のとなりまち」である千葉県松戸市で唯一といってもいいクラブイベントスペース「FANCLUB」。2020年8月より、このスペースをオンライン配信に特化した拠点に変えることで、場所を守り、そして文化の輪を広げ発展させるプロジェクト「MAD VIBES」を始めます。
FANCLUBはこんなところ
JR松戸駅から徒歩2分、「ル・シーナビル」の最上階である7階にFANCLUBはあります。駅からのアクセスのよさ、上階ゆえの円窓からの見晴らしの良さと、イスやテーブルを揃えて多様なイベントに対応できる柔軟さが魅力のスペースです。
FANCLUBの運営会社は「株式会社まちづクリエイティブ」。
駅前の半径500mに「MAD City」という自治区を作り、空き家や放置気味のお店をリノベーション可能な物件として提供する不動産サービスをはじめ、アーティストやクリエイターと接して一緒に活動し仕事もつくるという手法で、「人」によるまちづくりを行ってきました。
2010年から始まったこのプロジェクトは、2020年7月現在、延べ200人以上の住民を誘致してきました。単に「クリエイターが多くいるまち」を目指すのではなく、人同士の化学反応を意識することで、共同開催のイベントや、外部クライアント向けの新事業などの成果を生み出してきたことが特長です。週1回程度のイベントを呼び込みつつ、新たな利用者やジャンルとの出会いを模索し続けています。
まちづくりと文化の拠点として
FANCLUBは、MAD Cityにおける町内会館的な意味合いで、住民が開催するイベントの受け皿などとしても機能してきました。秋には文化祭、年末には忘年会やカウントダウンイベントなど、住民の交流を深めつつ新たな動きを呼び起こすようなイベントが多数開かれてきました。最近では、HIPHOPのイベントやサイファーなどで多くのラッパー・DJと出会う中で「自分もイベントを主催してみたい」という人が増え、10を超えるオーガナイザーを呼び込んで来ました。HIP HOPという音楽ジャンルに限っても、FANCLUBで出会う人たち同士の繋がりができ、イベントに行き来し、互いに出演し合うような間柄になり、多ジャンル多世代が共生している場が生まれています。
ウィズコロナ「だからこそ」できること
多様な関係者が集まってきたFANCLUBですが、2020年に入り新しい取組みについて話し合うなかで、地方なりの独自文化を発信するため、ディスコ主催者のDJの方と共同で、ダンスミュージック、アニソン、HIP HOPなど、他ジャンルが融合するDJパーティを立ち上げようとしていました。
新型コロナウイルスの感染拡大は、その矢先の出来事でした。FANCLUBはコロナ感染拡大が問題となった3月22日から、これまでの集客営業を休業しています。
いつ終わるかわからない「自粛」は、文化に携わる人たちに大きなダメージを与えています。
クラブやライブハウスはその最たる例で、FANCLUBも例外ではありません。
「満員のフロアで押し合うように踊り、みんなでシャンパンを直飲みする」というクラブでよく見られる光景は、もしかしたら今後見られなくなってしまうかもしれません。
ただ、僕は文化そのものがなくなってしまうわけではないし、このピンチをチャンスに変えられると思っています。
そこで、FANCLUBをオンラインで皆さんとつながる、ライブ配信会場として持続できるようにするプロジェクト「MAD VIBES」を立ち上げ、皆さんのご協力を募ることにしました。
地方から広がる「VIBES」
まずは、カメラなどの配信機材を整え、メインのコンテンツをYouTubeの生配信に切り替えます。将来的にはスーパーチャットや配信会場としての貸出で収益を見込んでいます。
コロナの影響で、大規模で密になるイベントが開催しづらい状況が続くことが予想されます。そんな中、東京のとなりまちである松戸は、都心を活動拠点としていたアーティストも比較的アクセスしやすい環境にあります。
松戸においても、大勢の集客を見込んでの開催は都内同様に厳しいことに変わりはありません。だからこそ、地方に文化の輪を広げつつ密への対策が取れる「配信」という手段が、文化の火を生かし続けるモデルになるのではないかと考えています。
すでに松戸近辺に拠点をおく地元のラッパーやDJから、「配信番組を企画したい」「ライブをしたい」「地元にできることなら協力したい」という力強い声をいただいています。
後に記載するコンテンツはあくまで一例ですが、皆さんからの提案があればどんどん取り入れてブラッシュアップしていきたいと考えているので、たくさんのお声をいただければと思っています。
生配信にこだわる理由は、アーティストが「今」伝えたいことを大切にしたいからです。その時々だからこそ出る表現は、画面越しでも人の心を動かせると信じています。
具体的なコンテンツ
①地元プレイヤー発のライブ配信
地元である松戸を起点に、千葉県内や、これまでも関わりが深かった県境近くの東京・埼玉のアーティストへとお声かけする輪を広げていきます。まずはHIP HOPのジャンルから。ご覧いただいている皆さんに地元のプレイヤーの魅力を知っていただけると思います。
②スペシャルゲストを招いたライブ配信
みなさまからのお声を考慮しつつ、より広域からゲストをお呼びしての配信を展開していきます。YouTubeのチャンネル登録やコメントをいただけると、もしかしたらあなたの声が採用されるかも知れません。寄付のリターンに、会場で観覧できる限定チケットをご用意しています。
【資金用途】
目標金額:2,000,000円
4月から6月末までの休業に関わる補償と、オンライン配信を事業化するための初期投資にあたる期間として7月から12月末までを見込み、その9ヶ月間に必要な諸費用に充てさせていただきたく思います。機材や、イベントスペースを維持するための家賃・水光熱費・人件費以外は、全てアーティストのブッキングや機材購入等の配信費用に当てさせていただきます。
【締切り】
9月25日(金)
【申込み先】
MOTION GALLERY クラウドファンディング・プラットフォーム