これまでに「スローライフ」や「ＧＮＨ」という概念を世に示してきたナマケモノ教授こと文化人類学者の辻信一さんが、３・11後の日本社会に問う「下向きで後ろ向き」な本が『ナマケモノ教授のぶらぶら人類学』です。

現代社会は「ぶらぶらと無駄に過ごす」ことを許してはくれません。「前を向く」という言葉がますます市民権を得て、皆、なにかの目標に向かって進むことを義務づけられているかのようです。

あらゆる現代人が忙しぶって生きています。でも忙しそうな人々のなかに、幸せな姿を見たことがあったでしょうか？

本書のなかで辻さんは「我々は誰もみな、ぶらぶらするために生まれてきた」と言います。とかく絶望的な状況を目の当たりにする混沌とした世の中ですが、どんな状況にあっても、大いなる自然や未知の創造主は、わたしたちに美しい風景や希望を与えてくれるものです。

経済的豊かさを追い求め、目標に一直線に進んでばかりの人生ではなく、この世界をぶらぶらとしながら、愉しみ、味わい、愛を、幸せを見つけることが、わたしたちの生き方ではないでしょうか。

このたびの新宿紀伊國屋セミナーでは、辻さんの生き方に共感する素晴らしいゲストが加わり、ぶらぶらトーク、そして素敵なパフォーマンスが展開されます。

マイムやトーク、一人コントをフューチャーしたスタンダップ・コメディアンの松元ヒロさん、ＮＹの「ブルーノート」で日本人ヴォーカリストとして初のライブ公演を行うなど、いのちの響きをつむぐ歌い手として活躍中のヴォーカリストの鈴木重子さん、いずれも超一流のエンタテインメントの世界を魅せてくれながら、やさしさやあたたかさに溢れたステキなお二人です。

こんな豪華なメンバーで、木戸賃はたったの１５００円。チケットは現在好評発売中です。どうぞ、お早めにお申し込みください！

時には、忙しさを忘れて、ぶらぶらしてみてはいかがでしょうか。下向きに、後ろ向きに、ぶらぶら主義でいこう！