アートというと、美術館などにうやうやしく飾られ、一方的に鑑賞するものというイメージがありますが、ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームが一般化した2010年代、いよいよ、アートも、草の根パワーが育てる時代に!?そんなことを期待させてくれるプロジェクトが、日本で生まれました。
「ピエス・ユニーク(PIECE UNIQUE)」は、パリでキュレーターとして活躍した経験を持つ東出菜代さんの「オフィス・ド・アッシュ(Office de H)」が立ち上げた、現代アートのためのマイクロメセナです。
メセナとは、芸術・文化への支援活動の意で、従来、富裕層や企業など、一定の資金力がなければ、関わることすらできないものとされてきましたが、マイクロファンディングのコンセプトを応用し、誰でも、少額からメセナに参加できる「マイクロメセナ」という仕組みを構築しました。これによって、より多くの人々に、現代アートとの新しい接点が生まれ、アーティストの創作活動をサポートできるというわけです。
現在、第一弾プロジェクトとして、フランスのアーティストNicolas Ly(ニコラ・リー)氏のデジタルアート作品「DREAM SCENE 夢の情景」へのマイクロメセナを募集しています。10米ドル支払うと、Nicolas Ly氏が以下の映像作品のために制作した楽曲をダウンロードできるという特典付き。
このマイクロメセナに参加した人だけが、音楽とともにこの映像を楽しめるという仕掛けです。なお、集まった資金は、作品の対価として、アーティストに支払われます。
「ピエス・ユニーク」は、アーティストの創作活動を草の根でサポートする仕組みであるとともに、少額のお金を支払うというアクションによって、「アーティストを応援する」、「作品の価値を認める」などの意思を示したり、同様の思いを持った人々と作品を“シェア”することで、見えないつながりを感じられるという、新しいアートの楽しみ方を、広く提案しています。
アナタも、こちらのウェブページから、「ピエス・ユニーク」のマイクロメセナに参加してみてはいかが?
「ピエス・ユニーク」のマイクロメセナに参加してみよう。