このほど「7度目の正直」でようやく警察犬に”当確”したズッコケ犬・きな子や、捜索救助犬の試験に見事合格したというチワワの桃クンなど、数多くのワンちゃんたちが、鋭い嗅覚や聴覚と類稀なる知力・運動能力を武器に、私たち人間の生活を支えてくれています。そんなワンちゃんの本音がチラっとうかがえる、ユニークな動画がこちらです。
あるオフィスの待合スペースにズラリと並ぶ椅子。少し緊張した面持ちで「応募者」たちが就職面接に備えています。そして、次々と別室に呼ばれる彼らを待ち構えているのは、気難しそうな面接官たち。シューカツした経験のある人なら誰しも、こんなシチュエーションをリアルに思い出すことができるでしょう。しかも、こちらのお仕事は、年中無休24時間勤務で、報酬は「愛のみ」というのが採用条件。就職難の時代とはいえ、なかなかハードな条件です。
さて、この動画は、主人公である「応募者」が実は盲導犬というのがオチ。オーストラリアの盲導犬サポート団体「Guide Dogs NSW / ACT」が、盲導犬の大変さを広く知ってもらおうと制作したものです。面接官から厳しい条件を突きつけられるたびに、時折ビミョウな表情を浮かべながら、ポジティブさを真摯にアピールしている姿が、なんともけなげ。実際、盲導犬となったワンちゃんたちも、時々「やってられないよ!」と感じることもありつつ、人々のために一生懸命に尽くしてくれているのかなぁ…と想像すると、ちょっと胸がジーンとしてきます。
日本でも、冒頭でご紹介した嘱託警察犬のほか、盲導犬1070頭、介助犬51頭、聴導犬26頭が活躍しているとか。日々、頑張っているワンちゃんたちに、心からの感謝と温かいエールを送りましょう。
(via osocio.org)
日本の盲導犬について調べてみよう。