「日本のデザイナーが世界を変える。」
MIT発、先進国と新興国/途上国をデザインで結び付けるD-Labが日本でも動きだしたが、実はFabLab Japanも違う方向からアジアやアフリカへつながりはじめている。
FabLab Japanというと「日本にファブラボをつくる」ことにフォーカスしているように見えるようだが、「世界中のファブラボをつかって日本人が何か起こす」のもFabLab Japanの1つの活動である。今回はそのうちいくつかをご紹介したい。
日本人が世界のFabLabとつながる
まず紹介するのは、先日FabLab Japanのウェブサイトにも掲載された三好大助(@daisuke344)さんのインドのFabLabの訪問映像である。
昨年、SFCに訪ねて来てくれた三好大助君が、インドのファブラボを訪問・案内するビデオをアップロードしてくれましたので、こちらに転載しておきます(田中浩也)。
世界のファブラボ訪問(1) FabLabIndia 2010
三好君が再びムービーをアップしてくれました。前回は、ヴェイジャンアシュラム(インドの田舎街)でしたが、今回はプネー(インドの大学街)です。この場所は、2009年のFAB5が開催された場所でもあり、田中浩也が最初にファブラボメンバーやニール・ガーシェンフェルドと出会った思い出の地でもあります(三好君、レポートどうもありがとう)。
世界のファブラボ(2)
日本のデザインをコンゴへ。
そして日本のデザイナーもアクションを起こし始めている。
FabLab Japanのコアメンバーでもある慶応大学SFCの@tjmtmtkさん。FabLabのコンセプトにも近い「オープン(リ)ソースファニチャー」をコンゴの小学校に持ち込んでワークショップを開催し、寄贈するというプロジェクトを完遂したのだ。
日本のデザインが今後世界とどのようにつながっていくかは、大きな命題である。その中で、以前の記事でも書いたのだが、ファブラボの特色は単なるものづくり作業スペースではないところ。その世界的なネットワークも含め、様々な分野・目的に沿って利用ができるという部分である。そうした日本と世界をつなぐ役割もFablab Japanの大きなミッションである。
もう世界ではデザインが次の方向に進みだしている。その流れに日本人のデザイナーがつながること。日本のデザイナーが次の時代を見据えてできる第一歩ではないだろうか。
ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け ニール・ガーシェンフェルド 糸川 洋 ソフトバンククリエイティブ 2006-02-11 by G-Tools |
- 上記書籍、現在絶版となっていますが、こちらのURLにてその復刊の署名運動も行われているので、ご興味ある方は投票してみてはいかがでしょう。