発展途上国の抱えている問題として、食料と、新鮮な水の供給を確保することがあげられます。そのためWorld Visionのような世界規模の貢献団体は袋に入った小麦などの供給を行っています。この情報に基づき、韓国の独創的なアイデアを持つインダストリアルデザイナー、Jung Uk Park, Myeong Hoon Lee, and Dae Youl Leeの3人が、袋のリデザインを行いました。リデザインされた袋、”Life Sack”は、浄水キットとしても活用できる袋です。穀物袋として使用された後、浄水器として再利用できるというもの。
Life Sackは『SODIS』という技術を使用しています。SODISは”Solar Water Disinfection Process”の略。SODISは太陽光とペットボトルのみを使用して、水を消毒する方法です。この手法を用いて、水の中のバクテリアと微生物を殺傷します。このデザインは十分な量のキレイな水をアフリカの人びとに提供することができるデザインとして期待されています。
フィルタリングのシステムの図解です。ここで水を殺菌し、コルクをひねることで水が出てきます。
この写真を見ると、ただ浄水するシステムだけでなく、リュックサックのように背負うことができるため、持ち運びにかかる負担が少しは減りそうです。そんな部分でも良いデザインだということがわかります。
この写真の様子から、どこかに掛けておくことで、水を取り出しやすくなってるんでしょうね。様々なシーンで利用することができる無駄のないデザインだと思います。こうしたデザインがますます広まってほしいと思うとともに、そろそろ日本の企業、デザイナーからこうしたデザインが生まれてほしいところ。今後に期待します!
(via Tuvie design of the future)
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