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ボードゲームも「独占」から「分かち合い」へ! シェア経済を体験できる現代版モノポリー「Commonopoly」

2013年10月10日に公開した記事を再編集してお届けします!

みなさんは、「モノポリー」というゲームをきっとご存知でしょう。正月に家族で遊んだという方もいらっしゃるかもしれません。

モノポリーとは、プレイヤーがサイコロを振って盤上を周回しながら、他プレイヤーとの不動産取引を繰り返し、最終的に対戦相手を破産させることを目的としたボードゲームです。今回ご紹介する「Commonopoly」はそんなかつてのモノポリーの趣旨とは異なる、”協力”をテーマにした素敵なボードゲームです。

「Commonopoly」のルールはいたって簡単。サイコロを振って出た目の数だけ進み、止まったボックスに書かれた指示を実行するだけ。ボックスは紫・青・赤・緑・茶色の5色に分類されており、それぞれテーマが決められています。例えば青は、”貯蓄された資源の共有と技術の共有・交換”、また緑は、”無料で受け取ったり、与えたりできるもの”といった具合。

それぞれのマスには必要な小物類が入っており、止まったプレイヤーは横に書かれた指示に従います。

ボックスは5色×4エリアの全20種。例えば紫の1番のボックスにはいくつかの写真が入っており、次のような指示があります。

ボックスにある台北(台湾の首都)の公共施設やオブジェを写した写真の中から1枚選んでください。そして写真にその場所の新しい利用法のアイデアがあれば書き込んでください。(例:Chiang Kai-shek Memorial Hallの屋根に子ども用の滑り台をつくる)

また緑9番のボックスには、このように書かれています。

あなたの家にあるもので、もう使わなくなって、誰かに無償で譲ってもいいと思うものはありますか?それを下のメモ帳に書き、それを欲しいと思ってる人が連絡できるように、自分の電話番号かメールアドレスを書き加えてください。

このように、プレイヤーは指示をひとりで実行するのではなく、他プレイヤーと協力をしたり、考えを共有したりしながらゲームを進めていきます。また、ゲームを終えるタイミングが決められてないことや、途中参加がOKなのも、「Commonopoly」ならではのルール。

このゲームはもともと2004年に誕生したのですが、2023年のいま、シェアリング・エコノミーは当時と比べて遥かに浸透しました。とはいえ、まだなかなかシェアする暮らしや経済へのトランジションを願いつつも、なかなか実現しない方も多いのでは? そこで頭の体操になったり、ブレインストーミングになるこのゲームが再注目されるのは自然な成り行きに感じます。

「Commonopoly」の開発グループであるBig Hopeはこのように言っています。

モノポリーはそれぞれのプレイヤーが独占を目指して競い合うため、緊迫したゲームになりがちですが、「Commonopoly」の目的は分配や再生利用といったサステナブルなシステムを広げていくことにあるのです。

「Commonopoly」が提示するのは、”独占”や”競争”がテーマだった今までの資本主義とは違う、”協力”をベースにした新しい資本主義のカタチなのかもしれません。ゲームに限らず、今後様々な物事が時代の流れに合わせてアップデートされていくかもしれませんね。あなたがこのゲームで遊べるとしたら、どんなことを考えますか?

(Text: 細貝太伊朗)
(編集: 兼松佳宏)

[via Fast Company, Commonopoly]