住まいを選ぶとき、大事にしていることは何ですか。
日当たりの良さでしょうか。
使いやすい間取りでしょうか。
実はいま密かに、「絶景を味わう」という発想の家が注目を集めています。それは、A-frame。日本でA-frameでの暮らしを広める仲間として、現場監督と大工を大募集しているという設計事務所「A-frame Japan」代表の新川晋悟さんと副代表の新川みず穂さんに、A-frameライフの魅力をお聞きしました。
百聞は一見に如かず、ということで訪れたのは山形県の遊佐町。海山を望む田んぼが広がる集落に、ふたりがDIYで建てたという三角の家が静かに佇んでいました。
「この三角が、A-frame? この三角が、家?」ドキドキしながら中に入ると…爽やかな木の香に包まれ、見上げると竹をあしらった高い吹き抜けが。
そして、驚くのが大きな窓。三角の壁面がまるごと窓になっていて、広大な田んぼと、その奥にある雄大な鳥海山が目に、いや、心に飛び込んできます。
圧倒的な風景に言葉を失い、立ち尽くしていた私に、ほほ笑みながら椅子を勧めてくれたおふたり。興奮を抑えられないまま、A-frameを巡るおふたりのストーリーをお聞きすることになりました。
絶景を人生に取り込める、間取り自由な三角の家「A-frame」
まずは、聞き慣れない「A-frame」についての基礎知識から。A-frameというのは、柱も梁もない三角形の家。
その名の通り、アルファベットの”A”の山型に木材のフレームを組んでつくります。
ルーツとなっているのは第二次世界大戦後に、ドイツやスイスに駐在していた元アメリカ兵が、現地の屋根がとんがった家にインスパイアされて北米に建てはじめた家。当時は親戚や友だち同士で土地を共同購入し、そこにDIYでA-frameの家を建てるというカルチャーが広がっていったのだそうです。
それがいま、海外では風景を楽しめて、かつSNS映えする建物としてInstagramで注目されたり、Airbnbで宿泊施設として利用されたりするなど、再評価されはじめています。
そんなA-frameの魅力を、ふたりはこう語ります。
晋悟さん まずは構造。内部に柱や梁が全くない構造で木材を組めるので、間取りが自由で大きな空間がつくれるところですね。それに伴って、全面ガラスを使った窓で外と中との一体感を感じながら景色を楽しむことができます。
人力で組み立てることができる工法のため、重機が入らないような土地でも建てられるというところもポイントです。そして、横揺れに強い構造なので、風や雪、地震に対しても安心して住むことができます。
みず穂さん 私が一番良いと感じているのは、日常を“非日常的な空間”で楽しむことができるところです。ずっと見ていたい絶景を、旅先ではなく毎日の暮らしの中で眺めることができる。自分たちで住んでみて、生活を繰り広げる舞台として非常に美しいシーンをいただいている実感がありますね。「あなたはあなたが食べるものでできている」というフランスの有名なシェフの言葉がありますが、私は、人は見るものでもできていると思うんです。そういう意味で、絶景を人生の中に取り込めるA-frameには価値があるのではないでしょうか。
晋悟さん 三角のとんがったフォルムは、街中には似合わないんですけど、自然の中では、なぜかしっくりくる。たとえば、山並みを背景にひょっこり建っていても、風景に馴染んで美しく映えるんですよね。それはどうしてなんだろうといつも考えているんですけど、自然の中に抱かれているというような、自然と人とのバランスのようなものが表現されている形だからなのかなあと感じています。
みず穂さん 自然の上にドーンと居座るのではなくて、自然の中で居候させてもらっているような。オン・ザ・ネイチャーではなく、イン・ザ・ネイチャーというあり方が、この三角形のフォルムには感じられるのかもしれませんね。
「1日1アイデア」から生まれた、三角のひらめき
A-frameの魅力を語りだしたら止まらないふたりの姿から、A-frameの持つ可能性が伝わってきます。ところで、ふたりはどのようにしてA-frameに巡り合ったのでしょうか。A-frameの原型となるアイデアが浮かんだのは、おふたりの出会いの頃に遡るそう。ここからは晋悟さんとみず穂さん、ふたりのストーリーを追っていきましょう。
ふたりが出会ったのは2015年の秋田。当時はハウスメーカーで設計士として働いていた晋悟さん。英語を勉強したいと知人に相談して紹介されたのが、みず穂さんが個人で開いていた英会話教室だったのです。おふたりが出会うのとほぼ同じタイミングで、晋悟さんの頭の中に、いまのA-frameの原型となるアイデアが浮かびます。
晋悟さん あの頃は、会社での業務が終わったあと、カフェで英語の勉強と「1日1アイデア」を考えることを習慣にしていました。そんな日々を重ねるうちに、自分はどういう家に住みたいのか、そんなことを改めて考えながらアイデアを練る中で行き着いたのが、絶景、つまり最高に景色がいいところにセルフビルドできる家でした。
自分で建てられる家ってどんな家だろう、と考えを進めたときに晋悟さんが思い出したのが、白川郷にある合掌造りの家。大きな茅葺の三角屋根が特徴的な合掌造りは、丸太と丸太を梁の上に三角形になるように組んで、引っ張り上げて立ち上げる方法で建てていくのです。
晋悟さん 合掌造りを応用して、今ではたくさん流通している軽い長方形の木材を組めば、自力で建てられるのではないかと思いました。そこからさらに考え進んで、柱も梁もない三角形の家をつくることができたらシンプルで面白そうだなあと。そういうことを、付き合い始めたばかりの彼女に話したんですね。
のちにA-frameとつながる三角形の家のアイデアを聞いたときのみず穂さんの気持ちは…。
みず穂さん 自分で家を建てるって、『三匹の小ぶた』みたいだなって(笑) 話を聞いているうちに直感的に、ああ、この人は会社を辞めなきゃいけないなと思いました。ハウスメーカーに勤めている限り、自分のために建てたい家は設計できないわけで。この人はきっと、今と同じ仕事を来年にはできないなって感じたのを覚えています。
会社員としてのチャレンジ、そして海外への視点
のちに結婚することになるふたりは、すぐに独立して設計事務所を立ち上げることも考えたそう。でも、まだ経営者として経験不足だという思いもあり、いったん踏みとどまります。そして晋悟さんは次のアクションとして、社内のコンペに「自分で建てる三角の家」のアイデアでチャレンジ。そのアイデアは全国の設計責任者による投票で一位を獲得し、晋悟さんは大阪にある本社で重役にプレゼンをすることになりました。
みず穂さん プレゼンしたとき重役の方からまず、「いつから商品化できるんだ?」と聞かれたんだそうです。結局すぐに商品化するのが難しいところがネックだったのか、晋悟さんは何の賞ももらえずに秋田に帰ってきたんですけど、私は喜んだんです。「三角のお家のアイデアは素敵だから、会社じゃなくて、私たちのものになったんだよ」って。
コンペへの参加とほぼ同じタイミングで、晋悟さんは社内FA制度を活用し、海外事業部に異動します。海外で不動産開発をする営業部署への異動です。みず穂さんから学んでいた英語を生かして、海外で自分を高めたい。そんな思いで飛び込んだ経験は、後々A-frameの仕事に役立てられることになります。
晋悟さん その時期、海外の情報に触れる機会が格段に増えていきました。Pinterestで「三角形の家」と検索すると、海外のサイトに直接アクセスでき、自分がイメージしていた家が「A-frame」と呼ばれて世界各地に建っていることがわかりました。そうして情報を集めているうちに、これを見てまわりたい、そして景色のいい場所に自分で建ててみたいと強く思うようになっていったんです。
建物だけでなく、暮らしや生き方にも触れるA-frame世界旅
自らの夢が明確になればなるほどハウスメーカーでの仕事に対する違和感が大きくなっていった晋悟さんは、ついに会社をやめることに。日本ではほとんど知られていないけれども、世界にはA-frameという家があちこちに建っている。それならば、世界のA-frameを見てまわろう。「絶景と暮らす家」に振り切ったふたりの新たな人生が、A-frameを巡る世界の旅からはじまりました。
晋悟さん カナダ、アメリカ、エストニア、ドイツ、オランダなど10カ国を訪れ、30軒くらいのA-frameを見てまわりました。まずは、カナダのウィスラーというスキーリゾートの町にA-frameの家がたくさん建っているという情報を得ていたので、そこからスタートしました。最初はアポなし訪問の連続でしたね。アポなし訪問は海外事業部にいたときの営業経験で慣れたものでした(笑)
みず穂さん はじめはInstagramやFacebookでA-frameの家を見つけては、連絡がつくオーナーの方にメッセージを送るということを繰り返していましたね。そのうち、FacebookにA-frameのコミュニティがあることがわかって、訪れたA-frameのことを投稿するようになりました。すると、「うちにおいでよ」と声をかけてくれる人も出てきて、途中からはちゃんとアポをとって訪問できる家も出てきました。
設計士である晋悟さんはもうウキウキです。とにかくいろんな家を見て回れるというだけで最高。しかし、建物そのものだけにはどうしても興味が持てないみず穂さんはモヤモヤ。慣れない海外で車中泊が続くことを考えると憂鬱だったようで…。
みず穂さん これから車中泊でアメリカを回るぞ、というときに、全身に蕁麻疹が出たんです。顔は2倍の大きさになるくらい腫れ上がって。頭では納得しているつもりでも、体は全力で拒否していたんですね、この旅を。
それで改めて考えたんです。私は建物オタクじゃないから、ただ家を見て回るだけの旅は続けられないなと。でも、私は人が好き。人と出会って、A-frameでの暮らしについてインタビューするのならいくらでも行けるぞ! という気持ちになりました。
晋悟さんの夢についていくのではなく、同じ夢を追いかけるための動機を、みず穂さんが見出した瞬間です。A-frameのハード面の可能性を追究する晋悟さんと、ソフト面、つまり暮らし方や生き方を追究するみず穂さん。ハーモニーを生み出すチームとしてのふたりの役割が、旅のはじまりとともに芽生えました。
Instagramなどを見ていると、AirbnbのA-frameはたくさんヒットします。でも、そこに住んでいる人がいなければ、実際の暮らしに触れることはできません。そこでふたりは、自宅として住まう人がいるA-frameに訪問先を絞って訪れていきます。
家を訪れて挨拶をしたら、晋悟さんはすぐに写真を撮りまくり、メモをとりまくり、メジャーで測りまくる。そしてその間に、みず穂さんは住んでいる人に話を聞きまくる、という役割分担で、A-frame探究の旅は続きました。
みず穂さん 突然訪ねて行くと、みんな、朝ごはんを食べていたり、来客中だったり、絵を描いていたり(笑) たいていびっくりされるんですけど、多くの人が快く扉を開けてくれて、話を聞かせてくれるんです。A-frameの家は個性的なので、あえて住んでいるという人はプライドを持っているし、ストーリーを持っているんですよね。家族のことや、歩んできた人生について、2時間以上たっぷり話してくれました。
寒い中での車中泊など、振り返ると「もう二度とやりたくない! 」と思うほど過酷だった旅は、ふたりにかけがえのない思い出を残しました。
晋悟さん 実際にA-frameの家に住んでいる人たちに話を聞けたことは、事業を組み立てるにあたって大きな力になりましたね。
三角形の家がいいというのは、最初は直感で、日本で構想を練っている段階では「ひょっとして机上の空論なのかも」と思うこともあったんです。でも、世界でいろんな人たちが暮らしを満喫しているのを目の当たりにして、これでいいんだという確信が得られました。
A-frameの家は、人びとのハッピーにつながっているんだと。楽しそうに暮らす人たちに、「安心して事業を進めろ!」と背中を押されているような気持ちになりました。
みず穂さん A-frameの家って、三角のとんがった形をしてますけど、住んでる人も、ある意味とんがっているんですよね。
とんがってるというのは単に目立っているということではなくて、自分という個性のユニークさを殺さずにそのまま表現している、というニュアンスなんですけど。型抜きしたような家が並ぶ中で、あえてとんがった家を選び、住んでいる。そして、その人生を楽しんでいる。ありのままの自分で、自然の中に佇むような暮らしをA-frameを通して伝えていきたいという気持ちを強くしましたね。
まずは自分たちだけの絶景に、自分たちで建ててみよう!
旅から帰ってきたふたりは、日本で事業を展開することを決意。A-frame Japanという設計会社を設立します。そして、まずはモデルとして自分たちでA-frameの家を建てようと、「絶景」の地を探すことに。
晋悟さん A-frame Japanの事業を始めるにあたって、世界のA-frameファンに、どんな日本の絶景をプレゼンテーションしたいかを意識しました。そのときに私の頭に浮かんだのが、自然と調和した田園風景です。
山をたたえた田園が広がる風景。その美しさを世界に見せたいな、と。
四季折々の美しさを感じられるようにするには、雪をかぶった山もいい。
そうすると、北国だ、と。たくさんの人に見せたい、そして自分もずっと見ていたい絶景を考えていくと、自ずとロケーションは絞られていきました。
みず穂さん ふたりの心の原風景にあったのが、裾野が広くなだらかで壮大な美しさがある鳥海山でした。晋悟さんは学生時代を過ごした秋田の方から眺め、私は祖父母の家がある山形の方から眺め、お互いに親しんでいた山です。そんなこともあって、鳥海山エリアで土地を探そうということになりました。
日本らしい風景というと、富士山かな、とも考えたんですけど、いわゆる有名な場所ではなくて、自分たちで見つけた絶景の地に建てたいと思ったんです。
関東に仮住まいしながら新天地を探していたふたりは、山形県遊佐町の地域おこし協力隊の方がイベントを開くと聞き、有楽町のふるさと回帰支援センターを訪れます。
晋悟さん 地域おこし協力隊の方に、鳥海山エリアで土地を探していることを伝えると、「めっちゃ景色のいいところがあるんです!」と、遊佐町で撮った写真を見せてくださったんです。鳥海山がドーンとあって、田園がバーっと開けていて…ここだ! とふたりで興奮し、翌週には現地を訪れました。
みず穂さん そこから本気の土地探しが始まりました。理想の風景を求めて行き着いたのは、放置されて竹藪となっていた農地。4人の地権者が絡む土地でした。
畑や田として登録されている土地を農家以外の人が取得するのはハードルがとても高いのですが、仲良くなったカフェのマスターや、晋悟さんの友人、行政の方々をはじめとする地元の方々のお力で、奇跡的なスピードで土地を買うことができました。本当にご縁には感謝ですね。
ようやく土地が決まって、農地から宅地に転用する手続きを済ませ、そして開墾。なにせ深い竹藪です。しかも、竹だけではなく杉の木も…。
晋悟さん 開墾は大変でしたね。100本くらいの竹をひたすら伐採して、そして杉。杉の木が7本生えていて、6本はうまく倒すことができました。最後の1本は田んぼ側に倒れてヒヤッとしましたね。なんとか田んぼには届かなかったのですが(苦笑)
根っこを掘り返して石というか、もはや岩のようなものをユンボで取り除いて、砕石という基礎資材を入れて固め、そしてようやく、コンクリートの土台づくりに…。
みず穂さん まさかコンクリートを打つところまで自分たちでやるとは思っていなかったですね。晋悟さんに「コンクリートを流す人が来るから」と言われてお茶を持って行ったら、「流れてくるコンクリートを自分たちで平らにするんだよ」、といきなりの無茶振り(笑) 作業員の人が流すコンクリートを固まらないうちにふたりで必死に平らにしました。
土台ができたらいよいよA-frameの建設。大量の木材を運び込み、材料を加工。Aの形を組み上げ、半年くらいかけて家を完成させました。建設には、たくさんの友だちが協力をしてくれて、時に現場はお祭りのようなムードだったとか。土地選びからA-frameの家をDIYで建てるまでの過程を、ぜひこちらのウェブサイトで見てみてください。壮絶ですが、猛烈に楽しそうです。
みず穂さん 設計だけではなくて、土地の開墾から建物を建てるところまでを自力でやって、晋悟さんは一皮も二皮もむけましたね。
現場で工事に携わる人たちへのリスペクトも高まったと思いますし、何より、自分たちが住める家を自分の手でつくったということが、人が住む家を提供する上での自信にもつながっていると思います。自分たちで建てたA-frameを私たちは「レジェンドハウス」と呼んでいます。
求む! 日本全国に「絶景を味わう家」を建てる仲間たち
A-frame Japanに一件目の設計依頼がきたのは、レジェンドハウスの建設が始まってから半年、ふたりがようやく建設中の家の中で寝泊まりするようになった頃です。
みず穂さん 長野の別荘地にA-frameを建てたいとのご依頼でした。
まだ実績もない会社にどうして声をかけていただいたのかを聞いたところ、自分たちが理想とする家を、自分たちで建てて住もうとしている、そこに晋悟さんの揺るぎない信念を見たそうなんです。その言葉を聞いて、よし、A-frameカルチャーを日本に根付かせるようにがんばろうと気持ちを新たにしました。
コロナ禍でリモートワークができる人が増えたり、ワーケーションという文化が芽生えつつあったりしていることから、自然が豊かな地域で生活することへの注目が高まっています。美しい自然の風景や季節の移り変わりを暮らしの中で楽しめるA-frameへの問い合わせも増えているそうです。そこでいまふたりは、チームとして全国でA-frameの家を建てる仲間を募集しています。
晋悟さん まず仲間になってほしいのは、現場監督です。業者さんの手配や部材の調達、そしてスケジュール管理などについて、工法はもちろん、カルチャーも含めてA-frameに精通した人材になってもらえるような人を探しています。
私は施主さんの理想を実現するA-frameの設計に専念。会社としては、北は北海道から南は沖縄まで、日本のあちこちにある絶景を切り取るA-frameをどんどん建てていける体制を、専属の現場監督と大工とのチームでつくっていきたいです。
これまでにない発想の家であるA-frameの現場監督には、単なる現場施工管理のスキルだけではないものも求められそうです。
みず穂さん まずは、旅が好きなことですね。現場は全国各地になりますから、いろんな土地での文化や出会いを楽しんで、人生を潤しながら働く。そんなスタイルを楽しめる人。
そして、間違いを認める勇気があること。A-frameは海外が発祥の建築文化なので、日本で建てるときに思いがけない課題に出くわすことがあります。間違いやトラブルがあったときに、率直に、すぐにチームで情報を共有して、解決に向けて動ける人がいいですね。
晋悟さん A-frame Japanの仕事は、家の構造だけでなく、暮らし方、生き方の提案とも言える、チャレンジングな仕事です。
そういう意味では、私たちふたりと遠慮なく、本音で言い合える方がいいですね。ビジョンを共有し、辛さも喜びもともに体験しながら成長していけるような人を仲間に迎えたいです。地域それぞれの、そして住む人それぞれの絶景を楽しめる。いろんな人生の美しさにワクワクできる仲間と仕事ができたら最高ですね。
窓からの景色だけではなく、吹き抜けも心地よいA-frameの家でコタツに入っているとついつい腰が重くなり、ずっとお話を聞いていたくなってしまいました…。名残惜しさを感じながら、最後に、おふたりにとっての「絶景」とは何かを聞いてみました。
晋悟さん 美しい風景ということはもちろんなのですが、私が考える絶景は、「残したい風景」と言えるでしょうか。この家の窓から見える田園風景のように、後世にもずっと残していきたいかけがえのない風景ですね。
みず穂さん その人の価値観が表れた風景、でしょうか。世界のA-frameを回っていて気づいたのは、絶景というのは、本当に人それぞれだということ。他人のそれと比べて競うようなものではなく、特別に想う風景が、私の考える絶景ですね。
この日、取材が終わったあと、新川さんご夫婦のご好意に甘えてA-frame「レジェンドハウス」に泊まらせていただくことになりました。翌朝目を覚ましたときに見た、大きな三角窓にバーンと広がる空、そして山並みの風景が忘れられません。こんな絶景の中で暮らせるなんて本当に幸せですね。
絶景建築であるA-frameの現場に携わるお仕事は、美しい景色を眺めながらそこに住まう人の幸せをつくるという、とてつもなくやりがいがある仕事なのではないでしょうか。特殊な工法の建物であり、津々浦々を旅するという独特な仕事のスタイルになりますが、だからこそジョインしたいという意欲のある方は、ぜひ仲間として応募してみてはいかがでしょうか。
– INFORMATION –
1/25(火)移住するなら景色のいい家に住みたい!絶景をいただく暮らしのつくりかた co-presented by A-frame Japan 株式会社を開催します。A-frameや絶景のある暮らしのつくりかた、今回の募集についてもご紹介するので、興味がある方はぜひご参加ください!