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旧社員寮を改修し、まちの寮をつくります
畑仕事や掃除、ごはんづくりなどを共にすることで家賃は3万円。
広い共用部はまちとの接点ともなり、おとなもこどもも入り交じりながら、安心と冒険とが同居する一人一人の居場所となります。
今回ここで募集する金額は、10年間を想定するプロジェクト期間中に、なんとか自活的に稼ぐことを目指したいと思ってはいます。ただ、資本も十分にない中で動き始めた今回の挑戦。
その先に控える予測不可能性を含めて、特定の誰かがそのリスクのすべてを背負わなければいけないとなると、果たして誰にそれができるのか…。
このクラウドファンディングは、そうしたぼくらの弱さ、不十分さを、みなさんに少しずつ支えていただけないかというお願いです。みなさんにも、持ち寄っていただけないかというお願いです。
まちの仲間たちと、まちの寮を
どうもこんにちは。
東京の国分寺で、クルミドコーヒーと胡桃堂喫茶店という2つのカフェをやっている影山と申します。
この度、地球上で一番好きなこの町で、仲間たちと一緒に、「まちの寮」を始めることにしました。
今回の場所は、国分寺駅からも西国分寺駅からも徒歩20分くらい。アクセスがいいとは言いにくい立地ですが、自然にあふれ、心落ち着く風景にめぐまれた環境です。
この物件は、旧社員寮。2つの棟に分かれ、それぞれ築50年ほどと古い物件ではありますが、頑丈な造り。また丁寧に使われてきたことが伺われる館内設備で、いま「第二の人生」に向けて、静かに佇んでいます。
「寮」というと、住む人のための場所という印象を持たれるかもしれません(今回も20室あります)が、今回のチャレンジはその範囲にとどまりません。敷地が大きいですし(222坪)、広い食堂や中庭、屋上スペース、畑など、豊かな共用部を備えています。こうしたスペースを活用して、まちとつながりながらの場づくりを思い描いています。またゲストルームも設けることで、家出や夫婦げんかの際の一時避難所となるほか、遠方から国分寺に滞在される方とのご縁を結ぶきっかけになればとも思っています。
一人一人のプライバシーや自由を尊重しながら、それでも他者と関わることの可能性をあきらめない、風通しのいい関係性を育む「まちの縁側」。それは自分にとっては、このまちでカフェという形で取り組んできたことから自然と連なるものでもありました。そこに、愛情深いまちの仲間たちが集まってきてくれて、このプロジェクトが動き出したのです。
安心して、自分自身でいられる場所
寮というと、企業(社員寮)とか学校(学生寮)とか、そうした単位でつくられるものが多いと思いますが、ぼくらがつくるのは「まちの寮」です。おとなもこどもも入り交じりながら、みんなで持ち寄ってつくる、一人一人の居場所。名前を「ぶんじ寮」としました。
もっとも、「居場所」という言葉、簡単なようで難しいですね。定義するとすれば、「安心して、自分自身でいられる場所」となるでしょうか。
お金に頼るのを半分にする
ぶんじ寮は、住む人も、その共用部に集い、関わる人も、みんなの持ち寄りでつくり、育てていく場所にしたいと考えています。
寮の掃除や、畑での野菜づくりなど、一人でやるとなると辛いことでも、みなでやったら楽しくできるということもあるでしょう。また、そうして一緒に汗をかく時間があることで、お互いのことをいっそう深く知ることができたり、関係性が深まったりするということもあると思います。
そして、みんなの持ち寄りでつくることで、お金に頼る部分を少なくできると思うのです。
掃除をすること、ご飯をつくること、野菜を育てること、家の修繕をすることは、めんどくさいことでもあるでしょうが、自分の心や体の使い道として、生きることの大事な一部であるとも思うのです。
その上で、この場をいかしてのイベントなど、ぶんじ寮として自然な形で収入をつくり出すことができれば、家賃や共益費をさらに抑えることもできるようになるかもしれません。この辺りの会計はすべてオープン・明瞭にし、住む人、関わる人、みなで相談しながら考えていくつもりです。
ただ、それでもお金が必要じゃないかという指摘があるかもしれません。それはその通りです。
それに、ぼくはお金そのものが悪いとは思っていません。
金がないと途端に生きていくことが不安で、不安定になる社会構造を少し変えられないかと思っているのです。
その上で、ぶんじ寮として、力を合わせて健全に稼ぐことだって、前向きに考えたいと思っています。それは、この場で価値がつくり出され、そのことをよろこんでくださる方がいることの表れだと思いますので。そうして得た対価は、住む人や集う人のため、そしてまちのために、いかしていこうと思います。
帰れる場所があるから、冒険できる
ぶんじ寮が目指すのは、最初に書いたように、まずは一人一人が安心して、自分自身でいられるような居場所づくりです。
訪ねてくれる一人一人、関わってくれる一人一人に、おとなにもこどもにも、「あなたはあなたのままでいい」と、互いに声をかけ合えるような場が育っていったらいいなと思っています。何かうまくいかないことがあったとき、人生に疲れたとき、誰かとけんかしたときでも、「あそこに行けばなんとかなる」と、思い浮かべてもらえる場所になれたなら本望だなと思います。
帰れる場所、自分が自分でいていいと思える場所がある安心感、そして自分を受け止めてくれ、ときに刺激を与えてくれる他者の存在があること、これらが引き出すのは人間の冒険心です。
冒険であり挑戦を、あたたかく見守り、応援してくれる人がここにはいて、もし失敗したのなら帰ってくればいい。そしてまた、やり直せばいい。おとなも、こどもも。そのうち、いくつかの挑戦が、長い時間をかけて、ぶんじ寮発で、大きな花を咲かせることだってあるんじゃないかと思っています。
ぶんじ寮から、まちへ
今回、あれこれ書いてきましたが、結局、今という時代の生きづらさの大きな原因には、あまりに「自助」や「自己責任」に委ねられてしまっている現実があるのだと思っています。
ぶんじ寮プロジェクトは、そこに「共助」を持ち込もうとする試みだとも説明できるかもしれません。
みなで持ち寄ってつくって分けるから経済的で、より豊かなものをシェアできる。
そして、ぶんじ寮を一つの拠点として、ここでの関係性が沁み出すように、やがてまちへと広がっていったなら、いずれ国分寺というまちそのものが、安心と冒険の同居する、一人一人の居場所になっていくと思うのです。
【締切り】
11月30日(月)23:59
【応援していただいたお金の使い道】
ぶんじ寮の改修費に充てられます。
【リターン?】
プロジェクトを成功させること。
みなさんからの支援の大きさであり、重さを、体で感じます。
【申込み先・詳細】
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