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地球へのアクションは身近なことから。地域の人や自然とつながる、朝の「ゴミ拾い」習慣

いつもの道を歩きながら、足元や道の端っこに目を向けてみると、たくさんのゴミが落ちていることに気が付きます。

あっさり見過ごすこともできるけど、拾い集めると爽やかに気持ち良くなるものです。みんなでやれば、ゴミ拾いが愉しくなるだけでなく、ご近所さんとのつながりもでき、街への愛着もいっそう湧いてきます。街路に植えられた木々や野に咲く花、風の匂いや水の流れに気を留める時間にもなるでしょう。

おやすみの日は、暮らす街や海で、ゴミ拾いをしてみませんか?

ゴミ拾い(クリーンアップ)コミュニティとは
「二子玉川DOGs」の事例

公共の場所をきれいに保つため、そこに暮らす地域の人たちとともにゴミ拾いをするコミュニティ。地球と、地域のためにできる、とても身近なアクションです。

大人から子どもまで、またランニングや犬のお散歩中にも気軽に参加できるのがポイント。活動後には、コーヒーを飲みながら、環境のことや地域のことを話し合い、新たな活動へと拡がることもあります。週末の活動をメインとし、個々人でもそれぞれの住む街で日々のゴミ拾いを続けている。

ゴミ拾い(クリーンアップ)の手順
<開催前の準備>

1.クリーンアップする場所を決めよう

予め、ゴミ拾いするポイントを下調べで決めておきましょう。その地域を象徴するような公共の場所だと共感を得やすく、仲間も広がります。通行の妨げになるほど、混雑した場所は避けた方がいいでしょう。範囲はあまり広すぎず、結果が目に見える方が達成感を得やすい、というメリットがあります。

2.ゴミ収集場所の確認

集めたゴミを廃棄できるステーションを探しましょう。市区町村の役所に問い合わせをすれば、廃棄場所や分別方法を教えてくれます。行政によって、活動日時の届け出が必要だったり、ゴミを廃棄できる曜日が指定されていることも。

3. 清掃に必要な道具を揃えよう

ゴミ拾いに使う備品を準備しましょう。

<例>
・トング
・軍手
・長靴(水場があるある場合)
・紐(ゴミを縛る用)
・ゴミ袋(※ 市区町村支給の場合も)

ゴミ拾い団体をサポートしてくれる企業もあります。DOGsでは、以下の備品を協賛で調達しています。

同じ思いを持つ企業を知るきっかけにもなりますね。

4. 告知して、人を集めよう

クリーンアップ活動の情報を告知します。自然食品店や量り売りのお店など、環境問題に関心のある方が訪れる場所、また市区町村の掲示版などを利用しましょう。SNSでグループを立ち上げれば、継続的に活動のことを周知、報告できるので、効果的です。

<開催日当日>

参加者同士の交流が活動の要。ゴミ拾い後の休憩タイムを充実させるため、それぞれの自宅でお気に入りのコーヒーやお茶、手づくりのおやつなどを準備し、持ち寄りましょう。

6.待ち合わせ場所に集まる。クリーンアップポイントへ移動!

初めて参加する人にもわかりやすい場所で待ち合わせ。クリーンアップ場所へ移動する間も、目を光らせ、ゴミをピックアップ!すれ違う人と挨拶を交わし、活動を知ってもらえると良いですね。

7.はじまりのあいさつ

クリーンアップする場所(範囲)と時間(〜時まで、など)をみんなで確認。足場が危険なところがあれば、注意を促しましょう。特に、子どもは夢中になると危険を忘れてしまうもの。周囲の大人が気をつけましょう。

Photo by: Taishi Takahashi

8.クリーンアップ!

Photo by: Taishi Takahashi

9.ゴミの分別と廃棄

時間が来たら、集合場所へ拾ったゴミを集めます。ゴミは市区町村の決まりに従って、分別しましょう。また、メンバー内でリサイクルやアップサイクルできそうな物があれば確保し、その他は収集場所へ廃棄。

10.コーヒーブレイク

コーヒーとおやつを囲み、参加者同士の交流の時間をつくります。新しい人が参加している場合は、自己紹介を。みんなでその日の感想をシェアするのもいいでしょう。

Photo by: Taishi Takahashi

環境問題を、もっと身近に。

環境問題など、地球規模の大きな問題を自分ごととして捉えるのは、なかなか難しいもの。考えたとしても、無力感に襲われることがありますね。ゴミ拾いなら、誰もが自分ひとりから簡単にアクションすることができます。

同じ思いの人が集まると、社会課題に対してできる行動の幅も広がります。ゴミ拾いは最も身近な環境問題に対するアクションであり、コミュニティを広げるためのツールでもあるのです。

取材協力: 二子玉川DOGs
【地球に良いことを、楽しく。】 多摩川河川敷クリーンアップコミュニティ
https://www.facebook.com/dogsfutakotamagawa

(協力: NPO法人トランジション・ジャパン)