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「Life changing experience:人生が変わるような経験」という言葉から、どんな時間を思い浮かべますか?
これからご紹介するのは、内閣府が行う6つの青年国際交流事業のうちの一つ「東南アジア青年の船」。1974年にスタートしてからこれまで毎年行われている、歴史のあるプログラムです。(英語名「The Ship for Southeast Asian and Japanese Youth Program 」、略称「SSEAYP(セアップ)」)
「東南アジア青年の船」では、ASEAN加盟諸国と日本の全11ヶ国(2020年3月現在)から選抜された各国代表青年たちが、約2ヶ月間共同生活を行います。船内でのディスカッション活動や訪問国での視察活動、ホームステイ経験を通じて、異文化理解や国際協力への素養を深めること。そして帰国後、各国各地でリーダーシップを発揮できる青年を育成することを目的としたプログラムです。
参加青年は、帰国後「人生が変わるような経験だった!」と口々にします。そんな「気づき」と「学び」に溢れる一大国家プログラム。現在、2020年度参加青年を募集しています。年に一度の募集です!必見!
こんな人におすすめ
留学でも、旅行でも、出張でもない「海外経験」をしてみたい人
ホームステイや現地視察を通じて、東南アジアを深く知りたい人
ソーシャルグッドな取り組みをしている、または将来してみたいと思っている人
東南アジアでのソーシャルグッドな取り組みを知りたい人
様々な分野で活躍する同世代の仲間をみつけたい人
※記事の下部、応募資格も合わせてご覧ください!
どんな人たちが参加しているの?
内閣府と各国が共同で「青年育成」を目的に行うプログラムということで、「18〜30歳」の青年が参加します。高校を卒業したばかりの人、大学生、留学帰りや準備中の人。民間企業やNPO職員、医療従事者、公務員など、様々なバックグラウンドを持つ青年が参加しています。過去46年間での全参加者は約13,000名にものぼり、各国各界で活躍されている方も多いです。
日本からは、秋篠宮紀子さまも学生時代に参加されました。また、インドネシア外務副大臣も過去参加青年の一人で「自分の国際交流の礎はこのプログラムにある」とおっしゃっているんだとか。そんな優秀で熱意のある青年が日本中、東南アジア中に溢れているのが実感できることも、このプログラムの魅力です。
約2ヶ月間に渡るプログラムということで、休学や休職、ギャップイヤーで参加する人の他、会社や団体の研修の一環として参加する人も。一生に一度しか参加できない、これまで体験したことのない時間を過ごす2ヶ月間。毎日寝食を共にし、さまざまな課題を一緒に乗り越える参加青年同士は、ぐっと距離が縮まります。参加後はお互いのことを「ファミリー」と表現したくなるような関係に。
どんな活動をするの?
「東南アジア青年の船」という名前のプログラムですが、活動は船内のほか、日本と訪問国内(2020年度は4ヶ国)でも行われます。
船内の活動は、例えば…
①ディスカッション
「青年の社会参加」を大テーマとして、防災、多様性、教育、青年の起業など分野別にディスカッションを行います。ファシリテーターによる指導の下、各分野に対する理解と青年が果たすべき社会的役割についての認識を深め、プロジェクト運営能力の向上を目指します。
②各国事情の紹介(ナショナル・プレゼンテーション)
各国の参加青年団が、伝統や文化、歴史、国民性などを音楽や踊り、劇を用いて紹介します。ASEAN加盟10ヶ国の創意工夫溢れる紹介発表を受けるほか、日本の発表は日本参加青年が一から構成を組み立て、準備を行います。
③セミナー運営
参加青年自身がそれぞれの得意なことを生かして、船内でセミナーの企画運営を行います。日本参加青年からは折り紙や着物の着付け、盆踊りなど伝統文化を紹介するものの他、環境やLGBTQなど社会課題についてのセミナーがこれまでに行われました。
④事後活動セッション
プログラム終了後に自分は何を行うか?具体的な内容やプランを含めて船内で考案します。帰国直後には、内閣府への公式報告会も。
訪問国では、ホームステイ(日本国内含む)や、各国公的機関等への視察の機会が設けられています。
また、期間中の公用語は英語です。プログラムへ円滑に参加できる英語運用能力が求められますが、これまでの留学経験等は必須ではありません!
どんなところが魅力?
①「日本代表」としての経験
国旗掲揚式や各国での歓迎レセプション、表敬訪問等背筋が伸びるような「オフィシャル」な活動も多く設けられています。制服や伝統衣装の着用、移動時のポリスエスコートなど、国の代表としての経験をすることができます。
②「異文化理解」のきっかけ
プログラム中は日本含む五ヶ国で、現地家庭へのホームステイの機会が設けられています。
また、船内では1部屋を異なる国の3人で使用します(ルームシェア)。宗教や文化の異なる者同士の共同生活は、学びに溢れる毎日です。
③豪華客船での「船旅」
船というある種「逃げ場のない」そして「どの国でもない」環境での国際交流経験は、自分の成長の一助となること間違いなしです。また交通網の発達で海外への敷居がぐっと低くなっている近年ですが、日々変化する海の色や風、水平線に沈む太陽や、満点の星空を堪能できる航海は、とても贅沢な時間です。
④かけがえのない「仲間との出会い」
プログラムへの参加を通じて、優秀で熱意のある青年が日本中、東南アジア中に溢れていることが実感できます。また自分が社会へ向けて何かを行動を起こしたいときには、事業で出会った仲間とのネットワークで、よりインパクトのある活動の実現も。
前向きなパワー溢れる300名超の同世代と日々コミュニケーションを取り、真っ向から向き合っていくこと。その経験は「自分自身を見つめ直すこと」、そして「成長への一歩」にも繋がります。
参加青年が「人生が変わるような経験」と口々するこのプログラム。自分の人生、そして世界も変え得る「新しい自分」になるための挑戦を2020年にしてみませんか。
これから先の糧となるような時間が、きっとアナタを待っています!
【日時】
2020年10月29日(木)〜12月17日(木)の計50日間
(日本国内プログラム8日間、船内・訪問国プログラム42日間 )
※その他、参加必須の研修があります。
【訪問予定国】
日本、マレーシア、フィリピン共和国、インドネシア共和国、ベトナム社会主義共和国
【応募締切】
2020年3月中旬・下旬
※各都道府県によって異なります。( こちらから、都道府県応募窓口をご覧ください)
※海外在住等の理由で、各都道府県での一次選考に挑戦できない方はこちら!
【応募資格(一部抜粋)】
18歳〜30歳以下(1989年4月2日~2002年4月1日生まれ)
帰国後も事業参加の経験を活かして社会貢献活動を行うことが期待できる人
活動を円滑に行うことができる英語力を有する人
【募集人員】
39名(日本参加青年)
+ASEAN加盟10ヵ国の青年約280人が参加します
【参加青年負担金】
30万円程度
【公式情報(内閣府ページ)】
応募要項、事業概要
事業紹介
【もっと詳しく知りたい方へ!過去参加青年が発信する情報もどうぞ!】
過去参加青年の物語を紹介「羅針盤」
過去参加青年作の動画
検索エンジンで「東南アジア青年の船」「SSEAYP」と検索してみてください!
※この記事はgreenz peopleである過去の参加青年(2017年度、第44回)がボランティアで執筆しました!よって記事内の記述は、プログラムを主催する内閣府ではなく「執筆者個人」の見解によるものです。詳しい応募要項や事業については内閣府ページをご覧いただいた上、担当部署にお問い合わせください。
【筆者より】
私は24歳の時、民間企業を退職して参加しました。留学経験も英会話の自信もない中での参加は、大きな挑戦でした。期間中は挫折や力不足を感じることが本当に多かったです。けれど、参加を通じて名前も存在も知らなかった「仲間との出会い」という宝物を得ることができました。背伸びかなと思った経験は「あの時頑張れたから大丈夫!」と自信に変わりました。2年経ってもなお、思い切って挑戦してよかったと心から感じています。自分の人生の角度が上向きに変わりました。今回、迷っている人にこそ挑戦して欲しいと思いこの記事を書きました!あなたの挑戦を応援しています。