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地方のモノ作りと向き合い次の世代へ。
もんぺを通して伝統工芸を持続可能な仕組みを作る
「うなぎの寝床」。
うなぎの寝床とは?
うなぎの寝床は「九州ちくごのものづくりを伝える」という命題を元に、2012年7月にお店としてアンテナショップとしてオープンしました。
しかしながら、実際に活動をしていくと、お店だけでは、地域文化は継続させられない。
産業や地域には様々な複雑な問題が入り混じっています。
それと点で向き合っていくと、メーカーとしての活動や、動画制作、コンサルティング、通訳、翻訳、EC 構築、web サイト制作など活動は多岐にわたるようになってきました。
地域文化を担保していくために経済を回す。作り手や地域がやれなさそうなことを補完していけるような活動を目指しています。
うなぎの寝床のあり方
1. 展示・販売 「アンテナショップ」 ‒ 地元の魅力的なものを買えるお店をつくる
2. 作り手からの目線で情報発信
「素材・製造工程」 ‒ 自然素材を生かし、長く使うために、つくり手では伝えきれない、素材の特徴や製造工程、使い方、作り手の思いも伝えます。
土・竹・木・ガラス・布、それぞれの特性を知ることで、ものとの上手な付き合い方を伝えていきます。
3. 使い手からの目線で情報発信
「使用感と経年変化」 ‒ 使えば使うほど増す良さを、手仕事のものは使われてはじめて、良さがわかるものだと思います。
自分たちも使ってみて、その使用感と経年変化の楽しさを伝えていきます。
現代版 久留米絣もんぺとは?
福岡県南部の筑後地方では久留米絣という伝統工芸が今でも残ります。
1942 年、厚生省が婦人標準服という規格を発表し「もんぺ」は活動衣として指定され全国に広まりました。福岡南部越後地方では、30 件ほどの織元が存在し、現在もなお織物を続けています。
久留米絣は綿織物で、昔ながらの織り機を使用しているので、
限りなく手織りに近い風合で、やわらかく丈夫です。
この地方では昔からもんぺの生地が織られていました。
そしてある時「もんぺは今の時代でも履けるのではないか。」と考えはじめ、着方の提案や布の開発をはじめたのが 2011 年になります。
アメリカの「ジーンズ」は、元来鉱夫のワークパンツとして使用されており、それが日常着に変わっていったという歴史があります。
「うなぎの寝床」は日本の” もんぺ” も農作業からはじまり、日常着へと変化していく可能性があるのではないかと取り組みを続けています。