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見えるか、聴こえるか、
“釜ヶ崎 妖怪かるた ゆるすまち ゆるされるまち”を遊ぶ
このかるたの絵札は写真、3人の写真家が見た釜ヶ崎の日常を映している。
読み札は釜ヶ崎芸術大学の学生と釜ヶ崎の人たちと日々を過ごしてきた詩人の上田假奈代さんの言葉。
半年以上になるだろうか、毎月大阪は西成区、釜ヶ崎に通っている。
3年ほど前から大阪に通ううちに、
ゲストハウスとカフェと庭ココルームに出入りするようになり、
最近は釜ヶ崎に住む人と「授業」を共にしたり、話したり街の掃除や農作業をしたり一緒に「表現プログラム」に参加したりしている。
もしかしたら、釜ヶ崎は日本に残るキューバかもしれない(行ったことないけど)と思う。
街の様子が急激に変化している最中に行くようになった。
と思ったら、水野阿修羅さんはこう書いている。「この街は日本の中の「第三世界」だ。もともと、この街にやって来る人たちは、生きるのがヘタな人が多い。人と競争するのがイヤな人。逆に、人と仲良くするのが苦手な人。いろんな人がいる。」
そんな彼らが「自由に」居られる、居場所や行き場所を失った人が、ここに来れば何とか生きられる、そんな街であるようだ。
そこに中国資本が入ってきていて近くには星野リゾートが建つ。
旅人や旅行者が増え、アーティスティックな人が現れ、住む人は高齢化が進む。
日雇い労働者であったり歌をうたう人だったりの、
その人生を歩んできたおじさんたちやおねえさんたちはとても面白い。
西から東へ、街の記憶、人の存在を、かるたを通して届けられるように思います。
まずは面白く遊びましょう。
2018年10月13日 ETV特集「ドヤ街と詩人とおっちゃんたち~釜ヶ崎芸術大学の日々~」より
詩人、NPO法人こえとことばとこころの部屋・ココルーム 上田假奈代さんの言葉
「この街で生きてきた人たちというのは、どちらかというと、んー、そう、辺境を生きなきゃいけなかった人たちというか、困難な中生きてきた人たちだと思うんですよね、追いやられた人かもしれない、そうした人が、それでも、あの、けっこう面白く逞しく生きてきてるから、そのことをなんか、忘れられたくない、と思っていて、あの、この街のことをなかったことにはさせへんで、という気持ちがわたしにあります。」