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”もったいない”が子どもの命も救う。ホテルで捨てられてしまう石鹸のリサイクルに取り組む「SOLPプロジェクト」がクラウドファンディングに挑戦中!

ホテルに泊まった時、何気なく使っている石鹸。あなたが一度使ったあと、どうなるかご存知ですか?
実は、たった一度使われただけで捨てられてしまう石鹸が多いんです。

もちろん、中にはエコを意識して、リサイクルして再利用したり、固形石鹸ではなく液体石鹸を提供するホテルもあります。しかし、まだまだ石鹸をそのまま廃棄してしまうホテルも多いのが事実。400部屋あるホテルの場合、なんと1年で3500kgもの石鹸が捨てられてしまう計算になります。これって、とってももったいないことですよね。(出典元: Sealed Air

捨てられてしまう石鹸をリサイクル!

だからこそ、私たちはこのもったいない石鹸たちをリサイクルして、スラムの石鹸が買えない子供達に届ける取り組みを始めました。

私、長岡里奈は、インドに5ヶ月間滞在中の慶應義塾大学4年生です。インドのスラムを訪問する度に「衛生環境を変えたい」と思い、インドのリサイクル会社「Thankyou」の協力を得て石鹸のリサイクル事業を立ち上げています。

「SOLPプロジェクト」というこの取り組みは、SOAP(石鹸)をリサイクルして、貧困層の子供たちを病気からHELP(助ける)、石鹸づくりによる森林破壊もSOLVE(解決)することを目的として始まりました。

誰でも握りやすいよう、中央が凹んだデザインです

SOLPを手に取る子供達の様子

世界の子供の死因第二位はなんと「下痢」

石鹸が買えない家庭の子供たちに石鹸を届けることは、私たちが想像しているよりも大きな意味があります。
実は、WHOによると、5歳未満の子供の死因のうち、第二位が「下痢性疾患」で、HIV/エイズやマラリアなどで死亡する割合よりも高いと報告されています。(出典元: WHO HP

下痢でこんなにも多くの子供たちが亡くなっているなんて、と読者の皆さんも驚いたはずです。そんな子供達の命を脅かす下痢を効果的に予防する方法が、「石鹸による手洗い」なんです。

SOLPで手を洗う子供の様子

石鹸リサイクルが森林を救う!?

また、石鹸をリサイクルすることは、環境破壊の抑制にもつながります。石鹸はパーム油が使われることが多いのですが、このパーム油を得るために多くの森林が伐採されており、特にインドネシアのある州では年間12万haもの自然林が破壊されているといいます。リサイクルした石鹸を使えば、新たにパーム油を使う必要がなくなるため、森林伐採を少しでも減らすことができるのです。(出典: WWF HP )

貧困問題と環境問題に立ち向かう「SOLPプロジェクト」

SOLPプロジェクトは、石鹸をインドのホテルから回収し、特注の機械でリサイクルした後、生まれ変わった新しい石鹸をネットワークを通じて石鹸が買えない子供達に届けるという仕組みです。

ヒルトン・ジャイプールを始めとしたジャイプールの様々なホテルと、NGOや公立小学校など様々なパートナーと協力しながら、まずは2ヶ月で1000個の石鹸を届けることを目標としています。

今回この取り組みを始めるにあたって、より多くの石鹸をリサイクルするために、日本でSOLPを1つ購入につき2つスラムの子供たちに届くという仕組みでクラウドファンディングを行うことにしました。

リサイクル石鹸だからというだけではなく、石鹸としての魅力によって購入してもらえるように、デザインにもこだわっています。

例えば、誰でも握りやすいように中央にかけて細くなるデザインに。これで、使用するときにツルツルと滑って掴みにくくなる心配もありません。また、バラのドライフラワーを入れた、リサイクル石鹸とは思えないほどオシャレな石鹸も作っています。

バラのドライフラワーを入れたリサイクル石鹸

石鹸選び一つで、環境問題にも貧困問題にもアプローチできちゃうSOLP、皆さんも使ってみませんか。

詳しくはこちら→ https://camp-fire.jp/projects/view/40577

長岡里奈

長岡里奈

福岡県出身。慶應義塾大学総合政策学部4年。大学2年次にインドでボランティアを行なったことをきっかけに、インドの貧困問題に取り組んでいる。

この記事はグリーンズで発信したい思いがある方々からのご寄稿を、そのままの内容で掲載しています。寄稿にご興味のある方は、こちらをご覧ください。