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「水」に思いをめぐらせ、「水」のありがたさを再認識できる仕組みを一緒につくりませんか?
こんにちは。SlowCoffeeの小澤陽祐です。
いつもSlowCoffeeのご愛飲ありがとうございます!さわやかな新緑の季節。気持ちもウキウキしてくるのは私だけではないはず。(私は「啓蟄」からの春の季節が大好きです)
そうです、「水出しコーヒー」の季節到来です!(唐突にすみません)
SlowCoffeeの人気商品のひとつ、「水出しコーヒー」は水出し麦茶や水出し紅茶などと同じ作り方で、タンブラーなどの容器に、水出しコーヒーパックを入れて水をそそぎ、一定時間おいておくだけで美味しいアイスコーヒーができる画期的な商品です。
最近、水出しコーヒーや水出し飲料が流行っていますね。 昨年はコカコーラさんから水出し(Cold Brew)の缶コーヒーが2種類新発売されたり、ペットボトルのお茶でも水出しが発売される程です。
現在、SlowCoffeeは、千葉県松戸市の本社&焙煎工場、岡山県の営業拠点、そして岐阜県郡上(ぐじょう)市の3拠点運営にチャレンジしています。
わたくし小澤は、2015年4月より準備を開始し、岐阜県郡上市郡上八幡(ぐじょうはちまん)にサテライトオフィスを構えての2拠点生活が始まっているのですが、どうしても郡上から発信したいことがあります。それが水出しコーヒーの美味しさのヒミツでもある「水」についてなのです。
水が飲めなければ、コーヒーも飲めないじゃん!
私たちは常日頃、「おいしい水はペットボトルやウォーターサーバーで買うもの」もしくは「水は蛇口をひねれば出てくるのが当たり前」と思っていますが、本当にそうでしょうか?
世界を見渡せば水の確保が困難な地域が多数存在し、世界人口の約40%が日々の水の確保に苦しんでいるとも言われています。
また、今年の3月には日本でも、水道民営化の道を開くと言われている水道法改正の閣議決定が行われました。海外では水道民営化により、料金高騰や暴動などが起きています。私たちも水についてあらためて考えるタイミングにきているのかもしれません。
かくいう私も水が飲めないという状況に(一時的にですが)直面したことがあります。それは、2011年3月11日の東日本大震災にともなう原発事故の影響で、SlowCoffeeの本社がある、千葉県松戸市エリアの上水道を供給していた栗山浄水場・ちば野菊の里浄水場から放射性物質が検出され、行政から摂取制限が出たからです。
同年3月21日の天気は雨、上空大気中をただよっていた放射性物質が雨により降りそそぎ、私たちの水源である江戸川を汚染しました。
放射性物質は一週間程度検出され、市役所などで臨時給水がおこなわれました。摂取制限が出たあと、私の父親はすぐにスーパーへ行き、ペットボトルの水を確保しようとしましたが、そこではすでにわれ先に水を確保しようとする「水の奪い合い」が繰り広げられていました。
スーパーの棚から生活物資が消え、ガソリンの給油にも一時間以上の長蛇の列、生活基盤のもろさが浮き彫りになっていた当時、この出来事は将来への不安をさらに増大させました。水が飲めなければ、当然コーヒーも飲めません。
そんな時に、郡上に住む親族がきれいな湧き水を大きなタンクに汲み、送ってくれたのです。
私は「あぁ、助かった。これでひからびなくて済む。」と感じました。
水を飲まなければ、当然生きてもいけません。
この時から私は「この体験をいつか表現しよう」と心に決めていました。
SlowCoffeeの歩み
SlowCoffeeは2000年の創業以来、事業をとおして思いを伝えてきました。
自社焙煎コーヒーをとおして「フェアトレード」「オーガニック」を発信し、2016年からは焙煎機の電力を100%太陽光発電に切り替える“ソーラー焙煎プロジェクト”で「持続可能な電力とは?」「太陽のありがたさ」について発信してきました。
“ソーラー焙煎プロジェクト”の際にはクラウドファンディングを呼びかけ、250名ほどの方からご支援を頂き、実現させることができました。
そんな経緯から「発信したことに賛同してくれる方がいて、一緒にほしい未来に近づける」という実感があります。
「フェアトレード&オーガニックコーヒー、いいじゃん!」と思い愛飲してくださっているあなたがいてSlowCoffeeが広がっていき、その結果フェアなコーヒーがコーヒー市場に増えてきました。
「誰かが犠牲になる発電より、気持ちのいい太陽光発電の方がいいね」と思ってくれたあなたがいて資金が集まり、ソーラー焙煎コーヒーが生まれました。
前回は「太陽」でしたが、今回は「水」です。
“郡上発!水出しコーヒープロジェクト”を世に送り出すことで、また皆さまと一緒に水の大切さを考えていきたいのです。
“郡上発!水出しコーヒープロジェクト”とは
・500mlのタンブラー
・500ml分の水出しコーヒー
・湧き水を汲めるポイントを記した、水汲みMAP
の3点セットを「水出しコーヒーキット」とします。
*このプロジェクトのアイデアは2017年の2月に行われた【HACK GUJO】から生まれ、審査員特別賞を頂きました。
地元の方からも「こういう、水を活用する新しいアイデアが出てくることで、郡上の水文化が継承される」と言って頂けて、プロジェクトを実行する意義を感じています。
資金の使いみち
今回のクラウドファンディングでは、まずはこの仕組みを形づくるまでに必要なプロジェクトの原資と、様々な経費のご支援を皆さまに呼びかけたいと思います。
今年の夏には郡上八幡のまちなかで、“水出しまち歩き”を楽しんでもらえるよう、準備を進めています。まずは3年ぐらいかけ「郡上八幡モデル」を構築し、面白さが波及していった先では、日本全国の水の美味しいところで同様の展開を広げていきたい。
具体的には、汲ませてもらう湧き水や井戸水の水質検査費用、ロゴ・広報チラシ・水汲みMAPなどのデザイン費、印刷費、プロジェクト推進のための必要経費、人件費などに、クラウドファンディング手数料を加えて、計300万円を集めたい!と思っています。
資金がより多く集まることで、よりダイナミックに展開していけると思います。
“水出しまち歩き”が広まり定着していくことで、郡上八幡でのまち歩きに、いわゆる「聖地巡礼」のような新たな魅力が加わり、観光資源のさらなる充実、郡上来訪促進に寄与することもねらいの一つです。
今年の6月3・4日に郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)で催された【いとしろアウトドアフェスティバル】でのプレ実施でも、2回開催して40人ぐらいの方が参加、「水の味が違う!」「清水に感謝」と大人から子どもまで楽しめる、好評頂きました。
リターンについて
(1)コレクター限定UPDATE
(プロジェクトがどのように進んでいくのか、進行の途中過程をお伝えします)
(2)試飲会やイベント出展時などに手渡し!「水出しプロジェクトステッカー」
プロジェクトを伝えて広めるための「水出しプロジェクトステッカー」を作り、2017年7月以降の試飲会やイベント出店時(合わせて年間に約90日あります)に手渡しさせてください。「クラウドファンディング応援したよ!」が合言葉です。
(3)「郡上の水で、水出しコーヒー体験会@東京」にご招待
郡上の水を用意して、実際に水出しコーヒーを仕込む体験会に無料でご招待します。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(2017年10月に開催予定)
(4)「郡上の水で、水出しコーヒー体験会@名古屋」にご招待
郡上の水を用意して、実際に水出しコーヒーを仕込む体験会に無料でご招待します。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(2017年10月に開催予定)
(5)「SlowCoffee17周年パーティ@松戸」にご招待
スロー社はおかげさまで17周年。本社のある千葉県松戸での17周年パーティにご招待します。「水出しコーヒー体験」「松戸まち歩き」「スロー本社ソーラー焙煎システム見学」などを予定しています。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(2017年内に開催予定)
(6)7月8日(土)開催、郡上八幡「水出しまち歩きツアー」にご招待
実際に郡上で行われる「水出しまち歩きツアー」にご招待します。ガイド付きで水汲みポイント候補をまわり、気に入ったところの水で水出しコーヒーを仕込む体験ができます。これから作成する水汲みMAPを作る現場に立ち会えます。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(郡上までの交通費などは各自でお願いします)
*支援〆切7月3日です。支援者に詳細をお知らせします。
(7)「石徹白の水で“スペシャルな水出しコーヒー”体験会@東京」にご招待
郡上の聖地、石徹白(いとしろ)の水を用意して、実際に水出しコーヒーを仕込む体験会に無料でご招待します。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(2017年10月に開催予定)
(8)モバイル屋台に掲げられる、支援者一覧にお名前を入れます
下記★印3つのアクションに対して支援頂いた方への感謝として、モバイル屋台に掲げられる支援者一覧にお名前を入れます。*匿名希望の方にも対応させて頂きます。
★「郡上発、水出しコーヒーあります」バナーを作ります:
あなたのご支援で、画像の様なA4サイズのバナーが郡上八幡のそこかしこで見られる様になります。いつか郡上八幡にいらっしゃった時、「私の支援だ」とよろこびを感じてください。このバナーを背中からかけた“水出しPR隊”に出くわすかも。
★「水出しキット販売ラック」を製作します:
集まった支援で、水出しキット販売ラックを20ヶ所分製作し、販売協力店に設置します。これにより販売協力店も“水出しコーナー”を演出しやすくなります。(リサイクルできて手軽に扱える段ボール製を予定しています)
★モバイル屋台を作り、郡上八幡のまちなかで水出しキットを移動販売します:
あなたのご支援で、“粋な水出しキット販売人”が郡上八幡のまちなかに現れます。
(9)「郡上の聖地、石徹白でスペシャルな水出しコーヒーを作るツアー」にご招待
ガイド付きで郡上の聖地、石徹白を訪れ、神聖な水で水出しコーヒーを仕込む体験ができます。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(郡上までの交通費などは各自でお願いします。2017年10月に開催予定)
(10)「水出しコーヒーキット」×5セット
ご家族やご友人に水出しプロジェクトを広めてください!
(11)「スローなコーヒー焙煎教室@松戸」に参加できる権利
スロー本社で行われる「スローなコーヒー焙煎教室」に無料で参加できます。
「スローコーヒーの哲学をレクチャー」「水出しコーヒー体験」「スロー本社ソーラー焙煎システム見学」「焙煎体験」を予定しています。仕込んだ水出しコーヒー&タンブラーはお持ち帰り頂けます。(2017年内に開催予定)
(12)「水出しコーヒーキット」×10セット
ご家族やご友人、たくさんの人に水出しプロジェクトを広めてください!
(13)SlowCoffee詰合せ1万円相当
アナタはもうスロー社の“広報部長”です。スローコーヒーを広めてください!
想定されるリスクとチャレンジ
ここまで読んで頂いておいて恐縮なのですが、「湧き水や井戸水は食中毒が心配」という方には正直、自然の水はオススメできません。「水汲みMAP」でも水道水を汲めるポイントもご紹介します。郡上は水道水も別格に美味しいのです。
自然の水を使うことのリスク、先日も食中毒のニュースがありました。 もちろん定期的な水質検査をおこないます。そのための費用も応援して頂くわけですが、自然環境の中で湧水している以上、水質が変動することが考えられますので、水の飲用は「自己責任」ということになります。
カレー店で「超激辛★★★★★★★」を注文するのも「甘口★」を選択するのも自由で、超激辛を頼んでお腹をくだしてもカレー店を訴えないのと同じかもしれません。
私たちの体には100兆個を超える数の微生物(主に細菌)が存在すると言われています。人体を構成する細胞の数が約37兆個ですから、それより多くの微生物と生活していることになります。それらの大半は人と共生関係にあり、通常体に害を及ぼすことはありません。
水にも何かしらの微生物がいるはずで、それも含めて自然水というものを味わってほしいと思います。自然から切り離されがちな暮らしに慣れ、その結果、生命力が弱くなってしまっている私たち現代人ですが、もともとは動物、自然の一部ということも思い出してほしいです。
郡上はあなたのチャレンジをお待ちしています。
水に思いをめぐらせ、水のありがたさを再認識できる仕組みを一緒につくりませんか?
この仕組みが形づくられ、郡上の「水」を体験する人が増えることで、郡上の人たちが脈々とつないできた「水とともにある暮らし」の知恵を学び、水を必要以上に汚さない「水は公共・みんなのもの」という文化も、あとの世代にもつなげていけると考えています。
「水出しコーヒーキット」の販売による売上の1%は「郡上の水保全基金(仮)」*に積み立てられ、水の保全、山の保全につなげていきたいと考えています。
また、今後日本のどこかで大きな災害があった時には、郡上の水を被災地に送る「有志での水の保険」のような、奪い合いより分かち合う関係性を築いていきたいと考えています。
*「郡上の水保全基金(仮)」
定期的な水質調査や、水舟や共同井戸が痛んだ時の補修の資金などとして、郡上の水文化を守り、つないでいくための積み立て
さらに、郡上八幡の水を体験した人が郡上を再訪し、ほかの湧き水を汲む
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源流を知りたくなって、上流の地域へ出かけていく
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日本全国の水の美味しいところへ出かけていく
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世界各国の水の美味しいところへ出かけていく
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世界中で水について考える人が増える
というようなながれもうまれるかもしれません。
こうして「水」についてあらためて考える、「水のありがたさ」を再認識できる仕組みを賛同してくれる皆さまと一緒に作りたいのです。
あなたのご参加をお待ちしています!
【日時】
2017年8月31日(木)23:59〆切!
【ウェブサイト】
プロジェクトの支援ははこちらから!