サイレント映画と呼ばれる昔の映画には、音がついていませんでした。
上映される際は音楽の伴奏がつけられることもあり、映像で物語られる世界に、音がさらなる味わいを加え、観客を映画の中に引き込む一役を担っていたと言えるでしょう。
その音を、違う味わいにしてみると、映画はどのような見え方をするでしょうか。
今回の『音の上映会』は、映画を構成する“音”という要素を新たなものに差し替えることで、視点や印象にどのような影響を及ぼすのか、サイレント映画に生演奏で新たな音をつけるという手法で上映いたします。
場所は、KREI SALONという映画館でも劇場でもない地下空間。
スクリーンはありませんが打ちっ放しのコンクリート壁面があります。
演奏者をライトアップする照明はありませんが秘密基地のような心躍るしつらえになっています。
上映作品のセレクトはKino Iglu（キノ・イグルー）。様々な空間で既存の枠にとらわれることなく、自由な発想で映画の楽しさを伝えている移動映画館ユニットです。映画に寄り添う音は、日常を、心地よい非日常-浮世-にいざなう音楽ユニット・UQiYO（ウキヨ）。「音楽を、音以上の体験として提供したい」という志で、今まで様々な試みで音源リリースやLive活動を行っています。
UQiYOとキノ・イグルーとのコラボレーション、また、KREI SALONという特殊な空間でサイレント映画を上映することにより、映画館では味わえない特別な体験をお届けします。