前回から半年経ってしまいましたが、お元気でお過ごしでしょうか?リトルトーキョー・シアター館長の石村です。
社会的なテーマを扱った映画をソーラー発電の電気で観て、その映画についてみんなで話そう!という「リトルトーキョー・シアター」。昨年度1年間、なかなかソーラーの電力で最後まで上映できないなどいろいろありましたが、全5回開催し、本当にいろいろな人に参加していただいて、楽しくためになる時間を過ごすことができました。
そして、その経験を活かしたり、活かせなかったりしながら、改めまして6回目を開催することとなりました。そんな久しぶりの開催で上映する映画は『バベルの学校』です。今年のはじめにアップリンクなどで一般公開されていたフランスの中学校を描いたドキュメンタリーです。「あ!見逃してた!」という方もぜひご来場ください。
『バベルの学校』
詳しい内容については、こちらの記事を見ていただくといいと思いますが、パリ市内にある中学校を舞台にしたこの映画は、20の異なる国籍を持つ24人の生徒からなるクラスが、成長していく姿を描いたものです。
フランスは欧米各国の例に漏れず、多数の移民がやってくる国で、その数は子供だけで1年間に4万人とも言われます。そのような社会なので、異なるバックグラウンドを持つ子供たちがフランス社会に適応するための「適応クラス」という制度があり、この映画で描かれているのはそのクラスの1年間なのです。社会に適応するためにはまず言語を修得することが必要ですが、それだけではうまく適応できません。さまざまな軋轢や葛藤を経験しながら子供たちはどのように成長していくのか注目です。
日本では移民の問題というのはまだそれほど大きな問題として浮かび上がっていませんが、第4回の上映会で取り上げた『ハーフ』の例のように、日本社会にも確実に異なるバックグラウンドを持つ人々が入ってきています。訪日する外国人観光客も増え、2020年にはオリンピック/パラリンピックもあるので、異文化と接触する機会はどんどん増えています。そのような日本の状況を鑑みても、異文化理解というのは日本人にとっても取り組まなくてはならない課題の一つとなっているのではないでしょうか。
もちろん、移民という切り口ではなく、教育という切り口で見ても、考えさせられるところが多い映画かと思いますので、その辺りに興味のある人もぜひ来ていただければ。
イベント概要
【日時】
2015年8月5日(水) 19:30~22:00
【内容】
・映画『バベルの学校』(89分)の上映
・参加者によるシネマダイアローグ
【定員】
先着15名
【参加費】
1000円
【参加方法】
下記「申し込む」ボタンから、申し込んで下さい。
※会場に到着されましたら、「QRコード」をご準備ください
※当日のキャンセルについての返金はありません。
※参加費はNPO法人グリーンズの活動費として、大切に活用させていただきます◎
【お願い】
事前決済にご協力お願いします!
【会場】
リトルトーキョー1階「ジャノメ」
東京都港区愛宕1-2-1
地下鉄銀座線「虎ノ門」駅徒歩5分、日比谷線「神谷町」駅徒歩5分