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広告には美しさだけでなく、街と人々がよろこぶ機能が必要! ロンドンとパリに出現したパネル広告「People for Smarter Cities」

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ある日、ロンドンとパリに突然出現したこちら。みなさんは、何に見えますか?

実はこれ、IBMの打ち出した広告看板なのです!

「あれ? 広告看板なのに座ってる??」

そうなんです、ちょっとした一休みに便利なベンチ付きという驚き。思わず2度見してしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、そんな「People for Smarter Cities」というIBMのキャンペーンで展開された、親切で心があたたまるビルボード広告をご紹介します。

「スマートな街を実現するための人々を増やしたい!」という、こちらの広告キャンペーン。実はベンチ以外にも、さまざまなバリエーションがあるようです。
 
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雨宿りや日よけができるもの

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スーツケースや自転車が楽々通れるスロープまで。

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「なんだなんだ?」とついつい見入ってしまう人も。

IBMがこのようなビルボード広告を展開する背景には、「地球をより賢く、よりスマートに」というビジョンをかがげていることがある様子。ビルボードにはウェブサイトのURLが掲載されており、アクセスすると街をよりスマートに発展させるためのアイデアを書き込むページにたどり着きます。
 
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ビルボードのURLからたどり着く「People for Smarter Cities」のウェブサイト

このプロジェクトのゴールは、奇抜なデザインのビルボード広告そのものではなく、そのウェブサイトでまちづくりについての意見を発信し、アイデアの交換を生み出すこと。

自分が住む街を自分自身で変えようとする人々を増やし触発することで、「地球をより賢く、よりスマートに」というIBMのビジョンを達成しようとしているのです。

IBMとともにこの広告の制作を担当した「Ogilvy&Mather」の広報は、

IBMの”人々の暮らしを便利にするために、世界をスマートにしよう!”というビジョンを受けて、わたしたちは単に美しいだけでなく、街と人々がよろこぶ機能を持つ広告をデザインしました。

と話します。

その”機能”は、プロジェクトがスタートしてからも進化しつづけている様子。2014年12月には、「In the city with」というショートフィルムのオンライン配信をスタート。世界の各都市で実際にまちづくりに取り組んでいる人々を紹介し、ウェブサイトをグローバルな学び合いの場へと進化させました。
 
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「In the city with」に登場したDan Parhamさん。人々の意見を集約しプロトタイプするための方法を、映像で紹介しています。

パネルにカーブを加えることで、広告を目にする人々の暮らしに役立つ機能をもたらし、さらにまちづくりへの関心を高めているPeople for Smarter Cities。

ふだん通り過ごしてしまう街の些細な風景を新しい目で見なおすことが、わたしたちの暮らしをスマートにするための最初のステップなのかもしれませんね。
 

[via Paste,dezeen,web urbanist,IBM]

(企画 / Text: 中山智晶)