空きスペースを有効活用!
皆さんは空き店舗といった”都市のスキマ”を見つけたとき、「もったいない!」と思ったことはありませんか?そんな場所をいかす期間限定のポップアップ的な試みが、いよいよメインストリームになりつつあるようです。
ポップアップストアを開きたい人と場所をマッチングしてくれるサービス「Storefront」では、ニューヨークの地下鉄とバスを運営する「New York Metropolitan Transportation Authority(以下MTA)」と提携して、地下鉄の空き店舗を一時的な小売りの場所にする仕組みがスタートするようです。
まだリストに反映されていないようですが、中小企業からアーティストまで、誰でも地下鉄構内という一等地でビジネスをスタートさせることができるのが魅力的ですね。
「Storefront」の仕組みもいたってシンプル。アパートの一室からお店の一部まで掲載されている空きスペースを選び、希望の期間を申請するだけ。価格はさまざまですが、身の丈にあった出店ができるからこそ、ちょっとした発表の場にしたり、リサーチとしてテスト販売したりするのにちょうどよいかもしれません。
MTAのパートナーたち
MTAの担当者であるDavid Boschさんはこう言っています。
毎日530万人以上の利用者がいるので、売上げも上々です。なるべく仲介料金を抑えるなど、地下鉄を利用するお客様と地元で活躍する人たちが、もっとつながっていくといいですね。
最近ではオランダの国鉄NS鉄道会社も、アムステルダム中央駅に「Lost&Found pop-out store」を設けたり、パリ市長選では地下鉄の廃駅を展示場やレストラン、クラブに変える計画が披露されたりと、都市のスキマの有効化がますます公的なムーブメントとなっているようです。
いつも見慣れた景色に、突然現れるポップアップストア。みなさんなら、どんなお店があると嬉しいですか?
(Text いむきょんみん)
[via springwise]